なんで道後温泉でSEMイベントやるの?「SEMohenro茶屋vol.2」運営の裏側を赤裸々につづる~その4~
こんにちは!ポリアンナです。
地方のWeb広告代理店で働いています。
2020年2月8日、愛媛、道後温泉ふなやで開催するSEMイベント「SEMohenro茶屋vol.2」の企画運営をしています。その裏側を赤裸々につづっていく企画第四弾です。
今回は、イベント開催地「松山・道後温泉」について掘り下げてお届けします。イベント内容については過去のこちらを参照ください。
文学のまち松山
愛媛県松山市は「文学のまち」として知られています。
まずは日本人なら多くの人が知っている夏目漱石。漱石の代表作「坊ちゃん」は松山を舞台にした小説です。松山では「坊ちゃん列車」や「坊ちゃん団子」「坊っちゃん文学賞」など坊ちゃんと名の付くものが多く見られます。
次に明治の俳人正岡子規。子規は松山生まれです。道後温泉の近くに子規記念博物館や子規堂(子規が17歳まで過ごした家を復元している)があります。「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」これは子規の詠んだ句です。この句を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。
松山ゆかりの俳人は多く、高浜虚子(遠山に日の当たりたる枯野かな)も松山生まれの俳人です。種田山頭火(分け入つても分け入つても青い山)は山口生まれですが、晩年を松山、道後温泉近くで過ごしました。
松山出身の秋山兄弟が主人公である、司馬遼太郎の「坂の上の雲」も松山ゆかりの文学です。坂の上の雲記念館が松山城のすぐ近くにあります。
ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎も松山ではありませんが、愛媛県の南に位置する内子町出身の作家です。内子町は江戸から明治に和紙と木蝋の生産で栄えました。現在でも当時の商家が立ち並ぶ町並みを見ることができます。この町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。
また、映画監督の伊丹十三も松山にゆかりのある人物です。彼の生まれは京都ですが、両親が松山出身ということで高校時代に松山に住んだことがあるそうです。愛媛の有名なお菓子に「一六タルト」がありますが、伊丹十三がこのお菓子のCMに出演したことがきっかけで松山と深いつながりができました。「伊丹十三の映画」という書籍に詳細がつづられています。伊丹十三記念館が松山にあります。
このように松山は文学との関わりが多く、その歴史を大切にまちづくりがなされています。
なぜ、SEMイベントを松山・道後温泉でやるのか。
リスティング広告をはじめとするWeb広告は最新のテクノロジーを活用して日々進化を遂げています。私たちは情報を常にアップデートし、情報過多の中で必要なものだけを取捨選択していかなくてはいけません。東京では毎週のように様々なセミナーやカンファレンス、イベントが開催されたくさんの人が動いています。私の所属する会社でもセミナーなどへの参加は推奨されていますし、情報収集のために参加もしています。私たちの本拠地である愛媛では得られない情報が多く魅力的です。愛媛にいるだけでは、新しい情報が入ってきにくいので東京でのセミナーやカンファレンスへの参加は必要だと実感しています。ただ、情報を追う行為は時に私たちを疲弊させます。
私たちの本拠地は愛媛です。普段は田舎でどちらかというとのんびりとした生活を送っています。私は出張で訪れた東京で見る景色に違和感を覚えることがあります。地方と東京を行き来しているからこそ見えるものがあるのです。
松山・道後温泉を開催地に選んだ理由は二つあります。
・地元での有益なセミナーやイベントを開催したい。
・日常から離れた時間の中でしか得られない体験をしたい。
愛媛ではSEMに関するセミナーやイベントはほとんど開催されていません。四国に範囲を広げてもその数は多くないのが実情です。東京で開催されているものに参加するにも限界があります。それなら、自分たちで主催して地元で開催しよう。というのが理由のひとつです。東京に比べればWeb広告に携わる人の母数は少ないですが情報を求めている人もきっといるでしょう。
もう一つの理由は日常から離れることで得られる体験ができるからです。イベント会場の「道後温泉ふなや」は先に挙げた夏目漱石が宿泊したとして知られる老舗の温泉旅館です。漱石は「 はじめてのふなや泊りをしぐれけり 」とふなやでの宿泊のよろこびを表現した句を詠んでいます。この歴史と文化の残る場所で、SEMについて学ぶ体験はここでしかできません。
道後温泉という場所に行くと松山が地元の私たちでさえ、見えるものが変わり、立ち込める雰囲気に非日常を感じます。この空気感の中で参加者の気持ちには変化が起こり、これまで気が付かなかった考えや行動、アイデアが呼び覚まされるはずです。
第一回のイベントで「ここでしかできない話」「ここでしか得られない雰囲気」などのコメントや感想があったのは、非日常の中での刺激ゆえだと考えています。
参加をおすすめしない方
SEM従事者向けのイベントですから、「運用経験のある人」「SEMに携わっている人」を対象としています。代理店勤務の方、フリーランスの方、インハウスでSEMに関わっている方に有益なイベントです。ユニコーン・ハンター甲子園などは初心者や興味がある方、マーケティングやコピーライティングを学ぶ方でも十分に楽しめるプログラムとなっています。
たくさんの方に参加してほしい想いはありますが、参加をおすすめしない方もいます。
・最短距離で正解を知りたいと考えている方
・自分の正しさを主張したい方
・自分だったらどうするか、を考えられない方
このような方にはSEMohenro茶屋vol.2の参加はおすすめできません。
※理由は過去noteのイベントの目的を読んでください。
最後に独り言
過去にWeb広告はユーザーにとっての邪魔者、悪者になっている現状を憂うnoteを書きました。Web広告を出す側の立場としてこのままではいけないという漠然とした危機感があります。ユーザーにとってのいい広告とは何か。世の中へポジティブに受け入れられるためにどうすればよいのか。このイベントでの学びが参加者の方々の仕事に活かされ、ほんの少しでもWeb広告業界のプラスになればいいなと思っています。
イベントへの参加申込はPeatixからどうぞ。
それでは、また次回!!
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