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食道がん日記#44 またまた新たな腫瘍

年始早々の内視鏡検査で「念のため」生検した箇所が、扁平上皮癌との判定だった。問題ないだろうと言われていただけにショックが大きい。

◆原発巣:胸部下部食道ステージⅣ
・抗がん剤4クール+放射線治療【2023年9月~2024年2月】
◆重複がん①:下咽頭(梨状陥凹部・喉頭蓋)、頸部食道ステージⅠ
・内視鏡手術(ELPS) 下咽頭【2024年4月】
・内視鏡手術(ESD) 頸部食道【2024年6月】
◆重複がん②:下咽頭(輪状後部)ステージⅢ(T3N0M0)
・胃ろう造設【2024年8月】
・抗がん剤+放射線治療【2024年8月~10月】
◆重複がん③:胸部上部食道ステージⅠ
・内視鏡手術(ESD)【2024年12月】
◆重複がん④:下咽頭ステージⅠ? ←NEW

腫瘍の場所は下咽頭と食道の境目の辺り。なので名称が定まっていないが、ぎり下咽頭?という感じ。頭頸部科、消化器科、内視鏡科が関わってくるのだけど、どの科が主体なのかはっきりしない感じだった。

右耳痛・右喉痛は続いている。腫瘍が食道の入り口付近にあり、かつ、左側だそうで、右耳痛・右喉痛と関連はないのではないか、と言われた。新たな腫瘍による放散痛ではないということ。そう言われても痛いものは痛いし、徐々に痛みが増している。痛み止め(ロキソニン)は処方してくれたけど、どの科でも医師は関連は認めていない様子に見えた。

12月の内視鏡手術から1か月と経たずにまた新たな腫瘍が見つかった。痛みがある時点で何かあると覚悟はしていたが、やっぱりショックだ。治療がいつまで続くのか先行きが見えないことに一瞬絶望する。でももっと怖いのはいつもいつも内視鏡手術で間に合う時点で腫瘍が発見できるかはわからないこと。そして内視鏡手術だって必ず成功する保証はないこと。

腫瘍が完全に切除できるかは手術をしてみないとわからないし、合併症のリスクもある。「同じような手術」をまた行なうわけではないのだと思う。ひとによっては慣れてくるのかもしれないけど、私は回数を重ねるごとに不安が大きくなってくる。こんなんではメンタルもたないなと我ながら思う。

痛み止めは飲んでいるけど完全に痛みを取り去ることはできず、日々痛みを感じているのもよろしくない。かすれ声もいまだ回復しておらず、気持ちがネガティブなほうに引っ張られる。

右耳痛・右喉痛の原因が不明と判断されていることもあり、PET検査を早めることになった。もともと3月頃を予定していたけど、内視鏡手術が入るとPET検査を延期せざる得ないので、手術より先に検査してしまいましょう、ということになった。PET検査は2024年5月以来だ。検査はどれも緊張するけど、PET検査は一層緊張する。年始から気持ちの振れ幅に忙しい。


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