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この星は何億の夜を越え、まだ明日を見ようとする

今日はお休みを頂いて祖母の納骨に行ってきました
とてもいい天気で、少し風が強かった


祖父が眠っている立派なお墓に祖母も入りました
22年ぶりに隣に並んだね
祖父の顔を思い出しました
そういえばもうすぐ命日だった

不思議だけど、毎年必ず直前に思い出します


帰り道
夕方から降り出した雨はあがっていたので、新宿で下車して歩いて帰ることにしました



ふと思い立って都庁の展望台に寄り道。


このお菓子の箱の中身が爆弾だったらどうするの?ってくらい簡単な手荷物チェックを済ませて、エレベーターで一気に45階へ上がる


都庁の展望台は23時くらいまで空いているのでたまにぷらっと行くんですよね
だいたいリア充の人たちだらけだけど
ぽつりぽつりとお一人様もいたりする


何となく思い立って来たんだろうな
彼らは静かに夜景を眺めていた




光の数だけ人々の暮らしがある


それが「綺麗な光」なのか「汚い光」なのかは分からない
ここからではすべてがキラキラ瞬いて美しいものだ





しばらく見ているといくつか明かりが消えたり、また灯ったりしているのに気づくことがある


人が死んだり、生まれたりというのはこんな感じなのかもしれない



どこかで誰かが死んでいる
どこかで誰かが生まれている


それに気付くこと、
立ち会えることは本当に稀なことなのだ


瞬きしている間に
よそ見している間に
見逃してしまっていることだらけだ



この街は私を拒絶はしなかったけど
特に優しくしてくれることもなく



けれども
生きる力をくれた街でした
私の帰る家がある街です



家に帰って電気をつけました


どこかで何かが起動したかもしれない
何かのスイッチを切ってしまったかもしれない


そんな自惚れは置いておいて、あの夜景の一粒にでもなれていたなら幸いです

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