ANIMATION CHRONICLE 2021収録「エコール•ド•ゾーン」と「シャドール」の相性についての考察
こんにちは。こんばんは。るりです。
本日発売され(主にテラバイト関連で)物議を醸しているANIMATION CHRONICLE 2021ですが、新規収録カードの中でもシャドールと相性が良いと思われる「エコール•ド•ゾーン」について使用方法を考察していこうと思います。
エコール•ド•ゾーンとは
エコール•ド•ゾーン
フィールド魔法
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:ターンプレイヤーがモンスター1体のみの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
そのモンスターを破壊し、そのコントローラーはその自身のフィールドに「マスクトークン」(魔法使い族・闇・星1・攻/守?)1体を特殊召喚する。
このトークンは、攻撃力・守備力がこの効果で破壊したモンスターのそれぞれの数値と同じになり、直接攻撃できない。
②:表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合にフィールドの「マスクトークン」は全て破壊される。
①の効果はターンプレイヤーが1体のみモンスターを召喚•反転召喚•特殊召喚した場合そのモンスターを破壊し「コントローラーが」マスクトークンを特殊召喚する効果です。言い換えれば概ねP召喚を除く初動となるモンスターのプレイに対して圧力をかけ、さらにトークンの特殊召喚を強制する効果といえます。トークンの各種素材への使用は制限されておらず、この効果が最も制圧力を発揮できる相手は起動効果を持つモンスター及び展開過程において素材指定を持つカードが当てはまるかと思います。
例えば
「鉄獣戦線」のような起動効果から展開するタイプのデッキや
「十二獣」→「十二獣」エクシーズのように素材が指定されている動き対しては非常に強く出られる効果を持っています。
対電脳堺においても出てきたモンスターを破壊し、共通効果の制限によりマスクトークン生成がされない為わずかながら展開を阻害することができる可能性があります。
また直接的影響はありませんがニビルの条件である召喚•特殊召喚回数のカサ増しができることも少なからずメリットとして捉えることができるでしょう。このようにある程度単体性能が比較的メタに合致したカードでありますがこれを「シャドール」で用いた場合のメリットについて考えていきましょう。
エルシャドール•ミドラーシュとの相性
エルシャドール•ミドラーシュ
融合・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守 800
「シャドール」モンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
①:フィールドのこのカードは相手の効果では破壊されない。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
③:このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
「シャドール」において最も制圧力=相手への負荷が高いカードがエルシャドール•ミドラーシュです。
最も特徴的な効果は「お互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない」という展開への強いメタ能力です。この能力がエコール•ド•ゾーンと非常に強く噛み合っています。
先程の解説で述べた通りエコール•ド•ゾーンの効果はトークンの特殊召喚を強制する効果です。ミドラーシュ及びエコール•ド•ゾーンが存在する状態で1体のモンスターを召喚した場合そのモンスターがエコール•ド•ゾーンの①の効果で破壊され、トークンが特殊召喚されます。これにより相手はミドラーシュの②の効果による制限で(ミドラーシュを除去しない限り)そのターンの特殊召喚ができなくなるのです。
これにより相手の展開を大きく阻害することができるのがエコール•ド•ゾーンと「シャドール」との大きな噛み合いと言えます。
次に同じ状況下で相手がモンスター1体の特殊召喚からスタートをした場合は、裁定によると特殊召喚モンスターが破壊されトークンはミドラーシュの制約により特殊召喚されないとのことでした。これにより採用率の高いダイナレスラー•パンクラトプスと言ったミドラーシュを上から戦闘で倒してくるようなモンスターをケアすることができるのは大きなメリットです。
とはいえエコール•ド•ゾーンの①の効果は自分にも及びます。しかし「シャドール」であればそれをメリットに変えることができます。
召喚獣ギミックとの相性
召喚師アレイスター
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1000/守1800
①:このカードを手札から墓地へ送り、自分フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで1000アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが召喚・リバースした場合に発動できる。デッキから「召喚魔術」1枚を手札に加える。
召喚魔術
通常魔法
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
「召喚獣」融合モンスターを融合召喚する場合、
自分フィールド及び自分・相手の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。
②:このカードが墓地に存在する場合、
除外されている自分の「召喚師アレイスター」1体を対象として発動できる。
墓地のこのカードをデッキに戻し、対象のモンスターを手札に加える。
まず今の「シャドール」といえば大抵採用されている「召喚獣」ギミックとの相性を見ていきましょう。
アレイスター1枚から
①アレイスター召喚
②召喚魔術サーチ
③聖魔の乙女アルテミスをリンク召喚
④召喚魔術①効果にて召喚獣メルカバーを融合召喚
⑤召喚魔術の②効果によりアレイスターを手札へ
という動きが最も基本的な召喚獣のギミックです。
アレイスター1枚からメルカバーで無効を1つ構えることができる安定性が魅力です。「シャドール」では初動の先行妨害•誘発のチェックや貫通、ミドラーシュの戦線維持サポート、手札融合の補助などと多岐に渡る役目を担うギミックです。
ここでエコール•ド•ゾーンが場にある場合は②のプロセス時にアレイスターが破壊されマスクトークンが特殊召喚されるという処理が挟まります。
マスクトークンはレベル1の魔法使い族である為アルテミスのリンク召喚条件を満たすことができ結果として展開に影響が出ません。
それだけではなくフィールドに素材使用制限のない闇属性モンスターを用意できる為
メルカバーと同じく制圧効果を持つカリギュラを呼び出す選択肢を取ることができる点はメリットと呼べるでしょう。
シャドールモンスターとの相性
次に「シャドール」モンスターについてです。
「シャドール」モンスターは共通で、効果で墓地に送られた場合に発動する効果を持っています。多くの「シャドール」がアドバンテージにつながる効果を持っており、この効果は融合などで墓地へ送られる場合だけでなく「効果で破壊される」こともトリガーにできます。
つまりエコール•ド•ゾーン下で召喚したシャドールをマスクトークンに変換しながら固有効果を発動できるのがメリットです。
例えば手札が闇シャドール×2+融合魔法のような状況下でネフィリムにアクセスしたい場合、どちらかのシャドールを召喚し、アルテミスに変換した上で融合を行っていたところ召喚したシャドールがエコール•ド•ゾーンにより破壊されつつトークンを生成するため固有効果でアドバンテージを回復しながらアルテミス→ネフィリムへと向かえる点は特有のメリットと言えるでしょう。
デッキ融合との相性
次にデッキ融合についてです。
影依融合でのデッキ融合が通った際、多くはネフィリムもしくはアプカローネにアクセスし戦闘などで相手モンスターを処理しつつグラビティコントローラーなどへの変換を通じて影依の偽典のサーチ•サルベージを試みます。
グラビティコントローラーはEXモンスターゾーンの相手モンスターを処理できるメリットがありますがリンク召喚したターンにリンク素材にできないデメリットがあります。エコール•ド•ゾーンではEXモンスターを処理はできない代わりに攻撃力の変わらないトークンを残しながら融合体を墓地へ送れるため同じように偽典にアクセスできる点は差別化点と言って良いでしょう。
またネフィリムを選択した場合強制効果により相手へのダメージが狙えない点もマスクトークンが解決してくれるためライフカットスピードを落とさずに偽典を構えることができるのも状況によってはメリットとなります。
またネフィリムやアプカローネを残したい場合には相手ターン中に偽典から成立させることでエコール•ド•ゾーンによる破壊を逃れることができるのもポイントです。
終わりに
まとめに入ります。ここまで述べてきたようにエコール•ド•ゾーンの①の効果を「シャドール」であればミドラーシュを利用した強固な制圧メリットや相互互換に変換しつつ相手に制約を押し付けることができるという点からこのカードと「シャドール」との相性が良いことがお分かりいただけたかと思います。
更にエコール•ド•ゾーンを相手に発動されていた場合はミドラーシュが相手に破壊されない点を生かした立ち回りもできます。「シャドール」使いの皆様、これから「シャドール」を使ってみようとお考えの皆様、エコール•ド•ゾーンを採用した「シャドール」をぜひご一考くださいませ!
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
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