告白されたら幼馴染がモノポリーしてきました
〜遠藤さくら 中編〜
告白されたら幼馴染がモノポリーしてきました
〇〇:おはようさくら
さくら:おはよう…
〇〇:眠そうだな笑
さくら:うん、眠い…
僕は〇〇。
普通の高校生だ。
特にこれといった秀でてるものはない。
いわゆるモブキャラ的な感じだ。
そんなモブキャラにも唯一誇れるものがある。
学校のマドンナである遠藤さくらと幼馴染であることだ。
さくらとは今も仲良く過ごせている。
そのおかげで周りの男子からは睨まれ続けているのだが。
それでもさくらのそばにいれるなら気にしない。
まぁ、さくらの家は蕎麦屋だからね。
そんなくだらない話は置いといて、
とにかくそれぐらい大切に思っている。
僕はさくらが好きなんだ。
それを伝える勇気はない。
さくらが僕を好きでなくても
さくらが幸せであればそれでいいと思う。
長話をしすぎましたね。
話を戻しましょう。
さくら:〇〇、今日もお願いしていい?
〇〇:あぁ、例のあれか
さくら:うん、まだ怖くて
そう、さくらはマドンナであるがゆえに
周りの人達に囲まれてしまう。
そこでさくらを守るために僕がそばにいるということだ。
そして学校に着く。
下駄箱に何か入っているのが見えた。
〇〇:ん?なんだこれ?
と、手に取ると手紙らしきものだった。
〇〇:(これいわゆるラブレター的なやつか?
まぁ、今はまだ見なくていいだろ。
念のためさくらには隠しとくか。)
さくら:〇〇?どうしたの?
〇〇:う、うん!行こ
さくら:…うん
そして昼休み。
いつものように僕は1人で屋上に向かう。
そしてお昼ご飯を食べた後、
例の手紙を見る。
〇〇:うん、ラブレターっぽいよなぁ…
見るからにラブレターって感じの手紙だ。
まぁ、開けてみるか...
...
うん、ちゃんとラブレターだったな。
どうしようかな...
放課後に体育館裏って言われてもなぁ...
さくらと一緒に帰るしなぁ...
ちょっと待ってもらうか
さくら:かっきーどうしよ〜
遥香:どうしたのさくちゃん
さくら:〇〇が〜いなくなっちゃう...
遥香:え?なんで?
さくら:朝手紙を受け取ってた
遥香:うん?要するにラブレターってこと?
さくら:うん...
遥香:へー。ってえぇ!?
さくら:どうしよう
遥香:さくちゃんも想いを伝えるしかない!
さくら:えー?でも私なんか...
遥香:何言ってんの!
そんなこと言ってる場合じゃないよ!
さくら:...うん
遥香:伝えよう!今日!
さくら:えぇ?今日?
遥香:今日の放課後!
やるよ!
遥香の気力におされるさくら。
運命の放課後。
〇〇:さくらー
さくら:なに?
〇〇:ちょっと予定があるから待ってくれる?
さくら:分かった
かっきーと待ってる
〇〇:了解
...
さくら:かっきー行っちゃったよー
遥香:あとをつけるよ!
さくら:だ、だめだよ
遥香:いいから行くよ!
さくら:...体育館裏?
遥香:ここで告白するみたいね
よし、行くよさくちゃん!
さくら:えっ!?
遥香:ゴー!
と言ってさくらの背中を押す。
...
〇〇:待たせてごめん
女子:大丈夫!
...で話なんだけど、私と付き合ってください!
〇〇:...ふぅ、ありが
遥香:ゴー!
という声で振り返ると
さくら:あっ、えっと
〇〇:えっ!?さくら!?
さくら:う〜ん...
〇〇:なんで!
〇〇がいなくなるなんて思わなかった。
ずっと一緒にいるもんだと思っていた。
そんな〇〇が私のそばからいなくなるなんて考えられない。
あぁ、そうか。
私は〇〇を独占したいんだ。
さくら:〇〇は渡さない!
私は〇〇を独占したいの!
〇〇:いや、あの
さくら:私は〇〇が好きなの!
大好きなの!
〇〇:...うん、あの話を
女子:分かったわ!
遠藤さんの想いがこんなに強かったなんて...
私なんてまだ及ばない...
さよなら!
そう言って走り去っていく。
〇〇:いや、なにこれ
さくら:はぁはぁ
〇〇:いや、はぁはぁじゃないよ
遥香:素晴らしい!さくちゃんの愛が勝った!
〇〇:おい、何やってんだ
遥香:返事は!
〇〇:はぁ?
遥香:さくちゃんがこんなに愛を伝えたんだよ!
返事しないと!
〇〇:いや、返事の前に説明をしてよ
この一件以来、さくらは相手が女子であろうと男子であろうと僕をモノポリーするようになった。
さくら:〇〇は渡さない!
どうだったでしょうか?
今回はリクエスト作品になります!
モノポリーしたいさくちゃんいいですね笑
最近ネタに走ってしまう癖があるので
直したいですね笑
感想やリクエストなどたくさん待ってます!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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