姉と彼女が僕を取り合いしてくるんですが
〜久保史緒里 岩本蓮加 単発中編〜
??:おはよう!〇〇!
パシャパシャ。
〇〇:...うん...
パシャパシャ。
〇〇:おはよう...
??:おはよう!
パシャパシャ。
〇〇:...とりあえず写真撮るのやめてくんない?
??:いいじゃん!
〇〇:良くないから。やめてよ姉ちゃん
史緒里:えぇ〜
朝からパシャパシャとカメラがうるさいのは
史緒里姉。見ての通り超ブラコンだ。
仲が良いのは良いことなのだが、
ここまで来ると少し鬱陶しく感じる。
いや、かなりかも...笑
史緒里:はい!
そう言って腕を広げる。
〇〇:...?
史緒里:はいっ!
ずっと腕を広げる史緒里姉に困惑する。
〇〇:それ何?
史緒里:何ってハグでしょ!
いつもこうやって愛を確認してるでしょ?
〇〇:してないわ!
史緒里:あれ?そうだっけ?
やってた気が...するんだけどなぁ...
〇〇:やってないし、やらないからね
史緒里:ええ〜!良いじゃん!お願い!
ああ...面倒臭い...
面倒臭いモードに入った史緒里姉は
やらないと終わらない。
〇〇:しょうがねぇ...
覚悟を決めた〇〇は腕を広げる。
〇〇:...どうぞ
史緒里姉はパァッと満面の笑顔になり、
僕に勢いよく抱きついてきた。
〇〇:ぐえっ
ボフッ。ゴンッ。
史緒里:あっ...やっちゃった笑
〇〇は史緒里が勢いよく抱きついたため、
後ろのベッドに倒れ込んで壁に頭をぶつけた。
史緒里:ごめんって
〇〇:...プイッ
史緒里:〇〇の好きな食べ物作るからさ、ね?
〇〇:...
あーあ、やっちゃった。
私のせいで〇〇が怒っちゃった。
ここまで無視されるとは...
どうしようと悩んでいる史緒里。
ピンポーン。
史緒里:はーい
ガチャッ。
??:おはよー!
史緒里:げっ
??:げって何!
史緒里:いやいや、なんでもないよ。蓮加
蓮加:なら良いけどー
岩本蓮加。
〇〇の彼女で史緒里と同級生。
史緒里は蓮加に対抗心を燃やしている。
蓮加:で?〇〇は?
史緒里:いやぁー、あのー
蓮加:もしかしてやった?
史緒里:いや...はい...
蓮加:はぁ...またやったか
史緒里:はい、すいません
蓮加:もう、後で説教ね
史緒里:うす...
蓮加:とりあえず〇〇借りるよ
史緒里:うん
それからしばらくして...
〇〇と蓮加が〇〇の部屋から出てきた。
史緒里:〇〇!ほんとごめん!
〇〇:良いよ。僕も怒りすぎた、ごめん
史緒里:いやいや!こっちが全部悪いから!
蓮加:とりあえず仲直りしたね?
〇〇:うん、蓮加ありがとう
蓮加:どういたしまして
...史緒里?
史緒里:は、はい
蓮加:史緒里のお部屋行こっか?
史緒里:遠慮させていただきます...
蓮加:ん?
蓮加の圧に押しつぶされそうになる史緒里。
助けを求めるように〇〇を見る。
史緒里:ま、〇〇!
〇〇:姉ちゃん。行ってきな
史緒里:いやだあああ!
引きずられるように自分の部屋に連れてかれる史緒里。
その様子を笑い堪えながら見る〇〇。
それからしばらくして蓮加と史緒里姉が戻ってくる。
蓮加:よし!これで解決したね!
〇〇:そうだね笑
史緒里:はい、おかげさまで...
1人だけテンションが違うが、
気にしないようにする。
蓮加:なんか疲れたから一緒に寝よ!
〇〇:そうだね、今日は家でゆっくりするか
史緒里:わ、私も一緒に寝る!
おお、息を吹き返したと思ったら
とんでもないこと言うなぁ笑
蓮加:いや!〇〇は蓮加と一緒に寝るの!
史緒里:いーや、お姉ちゃんのことが大好きなんだから私と一緒に寝るの!
蓮加:蓮加と〇〇は愛し合ってるから私と一緒に寝るの!ギュッ
蓮加が〇〇の腕をつかむ。
史緒里:なっ!私だって!ギュッ
負けじと史緒里も腕をつかむ。
〇〇:や、やめて
蓮加:蓮加と寝るでしょ!
史緒里:お姉ちゃんと寝るでしょ!
蓮加&史緒里:どっち選ぶの!
〇〇:いや、蓮加でしょ笑
蓮加:やったー!
史緒里:なっ!なんで!
〇〇:なんでってそりゃ姉より
彼女のほう選ぶでしょ笑
史緒里:ショック...
蓮加:さすが〇〇!
というわけで寝てきまーす!
そう言って〇〇と蓮加は一緒に寝た。
史緒里:悔しい...そうだ!
次はあの手で〇〇を私のものにする!
ぐへへへ...笑
この後も姉と彼女が僕のことを取り合い続けた。
どうだったでしょうか?
明けましておめでとうございます!
新年一発目の作品となります!
久しぶりの中編でした!
僕の願望です笑
〇〇だったらよかったなぁって思いますね笑
1月末まで企画を開催しています!
気軽に参加していただければ嬉しいです!
いいねやリクエストなどたくさん待ってます!
ここまで読んでくださりありがとうございました!