アイドルの姉は高校生の僕を溺愛している
〜梅澤美波 中編〜
美波:〇〇ー!ただいま!
〇〇:おかえり笑
美波:ぎゅーする!
〇〇:しません
手洗ってきなさい
美波:ちぇーっ
〇〇:もう...
しっかり者の姉だが、
家ではこんな感じだ。
美波:〇〇!終わった!
〇〇:はい、ご飯できてるよ
美波:ありがとう!
...〇〇は?
〇〇:え?食べたよ?
美波:なんで!?
〇〇:なんでって...
そりゃあ姉ちゃんが言ったからでしょ?
美波:え?
〇〇:今日仕事長引くかもしれないから先に食べてねって言ってたじゃん
美波:あっ、確かに...
〇〇:ねっ?
美波:...でも
〇〇:でも?
美波:愛しのお姉ちゃんと一緒に食べたいから待ってるとかないのっ
...めんどくさっ
〇〇:いや、ないよ笑
彼女じゃあるまいし笑
美波:なっ!?
〇〇:じゃあ風呂入ってくるから
美波:お風呂私と入る?♡
〇〇:入りません。
ご飯食べてなさい
美波:はーい...
外だと完璧なキャプテンだけど、
家ではいつもこんな感じ。
乃木坂のキャプテンとしての姉ちゃんはかっこいいから
家では何の飾りもなく過ごしてほしい。
...まぁ、ちょっとブラコンがすぎるけど笑
お風呂から上がると。
美波:...
〇〇:どうした?
美波:はぁ...
〇〇:なんかあった?
ご飯美味しくなかったか
美波:いや、ご飯は最高だった
〇〇:じゃあ何で落ち込んでんの
美波:私のブラコン直さなきゃ...
自覚あったんかい。
そのツッコミを何とか抑えて話を聞く。
〇〇:...なんでそんなこと思ったの?
美波:蓮加に言われたんだよね...
仲が良いのはいいことだけど
ブラコンすぎると良くないよって
〇〇:へぇ〜
美波:へぇ〜って...
お姉ちゃんがこんなに悩んでるのに...
〇〇:まぁ、確かに蓮加の言う通りではある
美波:〇〇までそう言う...
〇〇:でも今まで通りでいいんじゃない?
美波:えっ?いいの?
〇〇:高校生の僕をここに住まわせてもらってるし、それだけじゃないけど姉ちゃんには感謝してるし。
全然嫌じゃないよ笑
美波:あぁ...何て良い子なの...
〇〇:ね、姉ちゃん?笑
美波:〇〇ー!大好きだぞー!
強めに抱きつかれる。
〇〇:痛いよ笑
美波:...ギューッ
〇〇:話聞いてないし笑
たまには良いか笑
励ますことができたなら良いやっ
美波:ところでさぁ、〇〇?
〇〇:ん?
美波:何で蓮加を呼び捨てで呼んでんの?
〇〇:...やべっ
美波:ん?何で?
〇〇:...黙秘権を行使します
美波:答えなさいっ!グリグリ
〇〇:痛い痛いっ!
美波:私の〇〇なのにっ!
〇〇:痛いから!
この日以来、姉ちゃんのブラコン具合がさらに強くなった。
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