霧立越を1泊2日で歩いてきました
こんにちは。
スタッフ田村です。
2日間お休みをいただきまして、九州脊梁山地へ行ってきました。
当初は、国見岳周辺をツェルト持ってウロウロする予定で計画を練っていたのですが、天気が崩れる予報だったので、それだったら霧が立ち込める霧立越もなかなか良いかもしれん、ということで急遽予定変更。
というわけで、
五ヶ瀬ハイランドスキー場からスタートです。
7:50 五ヶ瀬ハイランドスキー場 駐車場
想定通り、霧の中のスタート。
リフト横の林道を上がっていきます。
ゲレンデも霧の中。
また冬にお世話になります。m(__)m
8:50 向坂山
まずはひとつめのピーク。
ここから尾根伝いにまっすぐ南下していきます。
周辺には、シカ侵入防止の柵。
霧雨にもならない程度の細かい水蒸気がひんやりと気持ち良い。
柵沿いを歩くとほどなく、霧立越の関所があります。
霧立越(きりたちごえ、きったちごし)は、
かつて「駄賃付け」と呼ばれる運送を生業とする人々が、物資を馬の背にくくりつけて往復する重要な交通路であったそうな。
気温は、17℃。
寒くもなく、暑くもなく。
苔。
9:28 白岩山
岩々した白岩山を越えます。
天気が良ければ、展望も素晴らしいはずなんですが。
これから進む稜線。
東側(太平洋側)は分厚い雲に覆われていました。
この山域が東九州と西九州を分かつ分水嶺と言われるのが、よく理解できました。ラッキー。
水呑みの頭で、水を一口呑む。
雨が本格的に降り始めたので、レインウェアを着用。
霧が立つ霧立越。とても幻想的。
普段だったら「ガス」とか「ガスってる~」とか言いますが、今回は「霧」と呼ぶことにします。
その昔、壇ノ浦の合戦に敗れた平家の落人が椎葉に逃げる際に、この霧立越を通ったと言い伝えられています。
深い霧が彼らの姿も隠したのでしょうか。どうでしょう。
ここ数日は、10月とは思えない夏日が続いていた中で、今回ピンポイントで天気が崩れて逆に良かった。
素晴らしい山歩きとなり、感謝感激。
平家ブナの広場には、朽ち果てたブナ。
そして見えてきました。
扇山の避難小屋。
今日の宿泊地。雨なので、小屋泊まりにしたのです。
11:53 扇山 避難小屋
ゆっくり歩いてきたつもりだったのですが、
それにしても到着が早すぎました。。ちょっと行程ミス。
まあ、とにかく昼食を摂ります。
朝、コンビニで買ってきた簡単なものです。
そして扇山の山頂へ。
雨が本降りドシャ降りになってきましたので、ササっと。
展望も、もちろん無し。
今回、
紅葉、黄葉には少し早かったのですが、足元に少しだけ秋発見。
そして小屋に戻ル。
まだ14時過ぎというところで、さて。やることがないな。
携帯電話の電波も入らない。
たまに3Gが繋がってピコンとLINEが飛んできます。
さて。
濡れた衣類を干す。
小屋ノートに目を通す。(記入する)
窓からの景色を楽しむ。雨は降ったり止んだり。
水場のチェック。生きてます。
と、そんな感じでまったりしていたら、あっという間に日が暮れました。
山中は暗くなるのも早い。
おでんを温めつつ、ちびちびやって、就寝。
山の中でひとり貸切、という贅沢な時間でした。
天気が良ければ、星を眺めたりも良かったんだろうけど。
▽
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2日目。
早寝したので、起床も早かった。
少しずつ明るくなる窓の外を、ぼんやりと眺めていました。
朝。コーヒーを淹れます。
ドリップバッグの簡単なやつです。
アルファ米で朝食も。
1泊お世話になった山小屋をきれいに清掃したら出発です。
きれいな扇山山小屋に感謝。
7:30 出発
帰路も真っ白な霧の中を進んでいると、
あら、これは麓は天気良さそう?
むむ、なんだが霧も晴れてきた?
晴れました。\(^^)/
これは想定外。
視界が一気に開け、印象がまたガラリと変わります。
広々とした尾根。深い谷。
自然が自然のままに残る、原生林のトレイル。
素晴らしい脊梁の風景です。
朽ちゆくブナと、
生命力が溢れまくっている2本のブナ。
美しすぎる。深く感動。。
国見岳方面。
完全に晴れましたね。
というわけで、ルンルンで。
10:07 五ヶ瀬ハイランドスキー場 駐車場
下山です。
やっぱりちょっと早すぎた。
もうちょっとルートを考えるべきだったナアと思いましたが、まあまあ良しとしましょう。
スキー場からの往復で約24km。
累積獲得標高が登り下りともに1700mくらい。
ラン装備やファストハイクで、日帰りでも充分いけると思います。
今回は、初秋の霧立越でしたが、また違う季節も歩いてみたい。
次こそツェルトやテント泊まりで歩いてみたい。
山深い脊梁エリアは、とっても奥が深そうです。
脊梁の紅葉/黄葉は、これからです。
是非ぜひ足を運んでみてください。
それではまた!^^
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