祖母傾 2泊3日で縦走してきました
こんにちは。
スタッフ田村です。
先日、有給休暇をいただきまして、
祖母傾を縦走してきました。
距離 約38km、獲得標高 登り3,662m/下り3,659m、活動時間 約18時間の様子を写真たっぷりでお送りします。
それではどうぞ~
▽
○1日目
九折登山口→三ツ尾コース→坊主尾根→傾山→九折越
7:50 九折登山口に車を停め、出発。
傾山から祖母山へ時計回りです。
標高400mからスタート。
傾山は標高1,605mなので、初日はビシッと登ることになりますね。
観音滝を横目に登ります。
落差70mをまっすぐに落ちる、立派な滝です。
観音滝の落ち口を渡渉。
覗きこむのは危険なので絶対にやめましょう。
朝もやの中をぐんぐん進みます。
紅葉にはちょっと時期が遅かったのですが、
足元は落ち葉でふかふかでした。
(踏み跡がほとんどわからない、という難点も...)
ここで日が差し込み、
その瞬間、あたりを包んでいた水蒸気が光の粒となって一斉に輝き、そして動き始めました。
それからすぐに蒸発し、消えました。
なんとも感動的な光景。
視界が開け、なるほど雲の上に出たんだな、ということがわかりました。
標高1,000m付近。
「三ツ坊主コースは危険です」
確かに岩々してきました。
しかし、特に問題のないコースかと思います。
岩峰の隙間から祖母山。
そして、これから進む稜線。
11:44 傾山(本傾)山頂。
ここら辺りはガスって何も見えませんでした。
足早に今日のテント場である九折越へ。
13:00 九折越の広場。
テント設営。テラノヴァ。
ダブルウォールでこの軽さは非常に有難いです。
昼食。袋麺。
水場のチェック。一応浄水器。
九折越の広場はとっても広々で気持ちが良いです。
これぞ完全ソロ。
無人の小屋もありますし、
本日歩いてきた傾山への稜線。
展望もgoodです。
日が落ちる前に早めの晩御飯。
バーナーで米炊き。
上手に炊くコツは、
1、水にしっかりつけておく
2、最初は強火でばーっとやる
3、吹きこぼれてきたら、火を弱める
4、焦げっぽい臭い、またはチリチリ音がしてきたら止める
(今回は洗えないのでおこげは無しで早めに)
5、タオルとか雑巾で包んでしっかり蒸らす
これでだいたい美味しく炊けます。
クッカーは、アルミ製のものを使う、というのも大事なポイント。
そして、おでん。
日が落ちたらやることが無いので就寝。
夜は強風。そして雨。
ざざーという風の音が恐ろしいが、木々に囲まれていることもあり、影響はなし。良かった。
木々の下ということで、ぼたっぼたっという雨粒の音は大きい。
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○2日目
九折越→縦走ルート→尾平越→古祖母山→障子岳→烏帽子岩→祖母山→祖母山九合目小屋
2日目朝。
7:50 起床。寝過ぎました。
夜半の雨が嘘のような快晴。
2日目は、大分県と宮崎県の県境を行く縦走コース。
笠松山、本谷山、丸山と細かくアップダウンを繰り返すも快適。
一昔前は、藪漕ぎで大変だったと聞くが、
今は全く問題なし。
適正頭数を大幅に上回るシカ...。ということらしいです。
コケ。
テント場に最適なブナ広場。
わたしは九折の広場の方が好きですね。
水場にはシカ対策の柵を越えて行くようです。
11:26 尾平越。
2日目の核心部分はここからです。
古祖母へ。
12:39 古祖母山。
完全にガスの中に入ってしまいました。
山の天気は変わりやすい。。
斜面を吹き上げる風の影響?
木々が右に傾いていました。
13:24 障子岳。(ガスってる...)
13:57 烏帽子岩にも立ち寄り。(もちろんガスってます)
位置的には、祖母傾の馬蹄形がばっちり見渡せるんでしょうけど、まあ天気は仕方がないですね。これが登山。
そして祖母山へ。
直下の梯子場、ガレ場は慎重に。
14:51 祖母山 山頂。
「健男霜凝日子神社上宮」とあります。
展望も見込めないので、すぐに下ります。
九合目の小屋へ。
15:12 祖母山九合目小屋 到着。
ソーラーパネル完備で、なんと電気が点きます。
昔は有人の小屋だったそうな。
翌日は天気が荒れる予報でしたので、テントはやめて小屋泊まりにしました。
晩御飯。
追いカレー頂きました。
ドライカレーonカレーでこってり。
この日は、関西からいらっしゃったというファストパッキングの男性も小屋泊まりということでご一緒し、談笑。
情報を交換しました。
またきっとどこかの山で会いましょう!
▽
○3日目
祖母山九合目小屋→障子岩尾根コース→大障子岩→前障子岩→上畑コース→九折登山口
6:49 九合目小屋を出発。
気温は9℃。
小雨。レインウェアを着用。
とにかく風が強い。
モノクロームの世界です。
雨は良いんですけど、とにかく強風!嫌!風は嫌!
急いで標高を下げます。
眼前に迫る大障子岩。
下りに使ったこの障子岩尾根コースがとにかく悪かった。
激しいアップダウン、ズルズルのトラバース。
落ち葉で踏み跡はなく、さらに雨でとても滑りやすくなっている。
もちろん気を抜くと岩場もツルっといっちゃう可能性がある。
強風にも煽られる。
この3日間で一番神経を使うセクションでした。
ということで、写真はほとんど撮れず。
10:16 前障子岩の手前の岩場から阿蘇くじゅう方面。
危険なエリア(上)と、下界はもしかして晴れている?
前障子を越えたら、もう危険な個所はなし。ほっと一安心。
とは言え、ここから一気に1,000mほど標高を下げるので、とにかく激しい下りです。
樹林帯に入り、
沢の音が聞こえてきたら、ゴールは目前。
源流の風景は、心が洗われる思いがします。
そうだった、祖母傾山系は、水が豊かなんだ。ということを思い出しました。
顔を洗い、ひとくちだけ口に含み、最後もうひと頑張り。
上畑の集落の手前で、初日に歩いた稜線を見ることができました。
ご褒美。
12:22 九折登山口。
下山。
3日間しっかり楽しませてもらいました。
無事にぐるっと繋ぐことができました。
充実感!
祖母傾、懐の深い山でした。来年は沢で遊びつくすぞ~!
スタッフ田村でした。
それではまた!^^
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