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ウクライナ国歌編曲

 連日のウクライナ侵攻のニュースを見るたびに暗澹たる気分になり何もしたくなくなります。ロシアはショスタコーヴィッチの国なので民族の悲劇というのはよくわかっているとは思っていたのだけれども独裁者の前には民衆は何もできません。ガルージン駐日大使は仕方ないとしてもフィギュアスケートのエフゲニー・プルシェンコ氏も見事なまでに洗脳されてますしね。スターリン時代にこうも簡単に逆戻りするとは思ってもおりませんでした。

この「指導者にして教師」の些細な気まぐれによって死んだ芸術家は画家だけではなかった。権力者が文化への理解と寛容を外部に示そうとの意志から、自ら芸術への介入を図った時、多くの人々が収容所に向かい、死に追いやられたのである。いちいち批判などする必要は無い。作品や場面に対し一見差し障りの無い「疑問」を呈する事で充分だった。するとそれに関係した画家・作家・詩人・劇作家・・・そして作曲家のドアが深夜ノックされる。あとの事はわからない、恐らく永遠に。

ショスタコーヴィッチの証言より

日本人の私としては寄付ぐらいでしか手助けはできないのですが、もう少しなんとかならないかと思いウクライナの歴史を勉強し、ウクライナの国歌を編曲してみることにしました。

ウクライナの歴史はほとんど侵略と虐殺の歴史。コサック兵の傭兵としてポーランドやロシアに雇われたり、反乱したり抵抗の歴史で国歌もそのような国情を反映したものになっております。
特徴的なのが1フレーズごとに長調から短調へ移ってくるので勇敢な部分と悲壮感が対比されているように思います。一人でも多く生き残れること。そして祖国防衛がうまくいきますように。この国歌に対し私の気持ちとして序奏をつけて見ました。

作詞:パヴロ・プラトノヴィチ・チュブンシキー
作曲:ムハイロ・ヴェルビツィキー

●歌詞
ウクライナの栄光も自由もいまだ滅びず、
若き兄弟たちよ、我らに運命はいまだ微笑むだろう。
我らが敵は日の前の露のごとく亡びるだろう。
兄弟たちよ、我らは我らの地を治めよう。
我らは自由のために魂と身体を捧げ、
兄弟たちよ、我らがコサックの氏族であることを示そう。

Wikipedia

●楽譜
変ロ長調(ト短調)とイ長調(嬰ヘ短調)の2つの楽譜をネット上で発見しましたが、変ロ長調で歌われている場合が多いと思いましたので、こちらを採用し編曲しました。

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