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顎当て交換

前回の記事の続編です。今回は、パガニーニさんのところでヴィオラ弓の毛替えと顎当ての交換を行った件についてお話しします。

現在使用している顎当てはカップ部分が深いため、ヴィオラを弾いていると顎が痛くなることがあり、交換を考えていました。しかし、町田までは片道1時間半ほどかかるため、なかなか足を運べずにいました。そんな中、浜松への引っ越しが決まり、ヴィオラの製作者である鈴木恒平さんに会える機会も減るだろうと思い、お店を訪れることにしました。

まず、ヴィオラ弓の毛替えを終えた後、顎当ての交換をお願いしました。交換の際には、あらやん先生が教えてくださったドゥニス・エチュードが非常に役立ちました。これにより、顎当ての位置を正確に決めることができました。

鈴木さんはかなりたくさんの顎当てをもってきてくれましたが、つぎつぎと取り付け交換する手際の良さに感心しました。とりあえず3つくらい候補に選んでもらったのですが、肩当てをしないスタイルならこのタイプかなということになりました。顎当てをかえるとヴィオラの音色も変わるのですが、鈴木さんからの提案で以下の顎当てになりました。

鈴木さんは、よく漫画にでてくる少しおどおどした係長という感じなんだけども、スイッチが入るとビシばしと提案をしてくれる強力なアドバイザーに変身。自分の製作した楽器にかなり誇りをもっているのかわかります。今の楽器の音色を変えない顎当てにしたいという意図が言葉にしないまでも伝わってきます。
結局は、素材は黒檀のまま顎当ての高さが低いもので、なおかつ私が肩当てを使わないスタイルを考慮して真ん中付近で顎を挟めるものに変更となりました。黒檀は響きが硬質ではっきりする感じが特徴とのことでした。価格はハンドメイドなんで値段高めの3万5千円でしたが、以前よりもかなり弾きやすくなりましたので満足です。

たくさんの顎当て
正面。肩当てしないスタイルは真ん中あたりで挟むと良いらしい
背面。びったり楽器につくタイプ。テールピースに当たるのを回避するため少し削ってあります
側面


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