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Doricoノート No.1

Finaleが開発終了になり代わりになる楽譜出版業界の標準は、SibeliusかDoricoになると予想されている。個人的にはSibleliusをメインソフトとしているので被害は少なかったが、クロスグレードキャンペーンの内容がとても良かったのでDoricoを購入することにした。
 まずは使い方が全くわからなかったので以下のサイトでお勉強してみたところ、入力の仕方がSibeliusに近いし、Finaleの良いところも継承しているし、楽譜の出来栄えもかなり良いのでこれからの業界標準として成長していく気配がしますな。簡単な市販楽譜レベルなら十分にFinaleの代わりになりそう。

↑ 本家のチュートリアルよりはこちらの方がわかりやすい。ここで基本の使い方がわかった。

⚫️ざっくり使ってみての感想

Sibeliusと違い「記譜モード」、「浄書モード」、「設定モード」と分かれているので各モードが何をやっているのかまず理解する必要がある。これにメニューバーのメニューが絡むのでわかりづらいね。特にレイアウト設定に関する操作が難しいので理解しておく必要がある。せっかくモード分割にしているのだからメニューバーにある項目は各モードに統合しておいた方がわかりやすいと思うのだよね。Sibeliusはわかりやすいのだけどね。

1.音符の入力
 まずは基本となるショートカットは真っ先に覚えたい。特に拍子記号、速度記号、調号記号、強弱記号、奏法記号、和音入力についてよく使うのでショートカットで覚えておく。キーボードショートカットはヘルプメニューにあるので中級者以上はこちらを先に眺めておくのが良い。

ヘルプにあるショートカットをまず見ておく
符尾の方向変更は「F」キー。SibeliusではXキー。ちなみにXキーは表示画面の縮小。Zキーは拡大となっており細かい修正を入れる時にかなり超便利。

↓ この方がやっておられるショートカットは時短になるので設定しておいた方が良い。特に音符の長さをテンキーの「+」「ー」で変えるショートカットは秀逸。

↓ Doricoのショートカットがまとめられている素敵なサイト


2.付点音符、タイ

Sibeliusだとテンキーで入力できるのだが、ワンクッション余分な操作が入るので煩わしいが、これはこれでアリかも。
 タイはつけるとタイをつけた音符もグルーピングされてしまうので、音符を削除すると両方の音符が削除されてしまう。Sibeliusだと先頭の音符のみ削除なのだが、微妙な仕様。

タイをつけると次の音符も選択対象になる。
タイはUキーで簡単に外せるんだ!
これにTキーを押すと以下になる
音符が二分音符に変わる!!
これはお節介な場合もあるのでこの場合は、「デュレーションを強制」ボタンを押すかOキーを押す
真ん中の青いアイコンが「デュレーションを強制」ボタンを押せば
付点8分音符のままでタイになる

3.スラー
Sibeliusと同じ「S」キーで入るが操作が2次元曲線なんだよね。べジュ曲線の方が融通がきいて良いと思うが操作が増えるのでこれはこれで良いかな。スラーの形はプロっぽくていい感じ、Sibeliusの上を行っているね。出版レベルと言われている理由がよくわかる。AIが導入されているかも。

19小節目の最後の8分音符から次の小節線を跨ぐスラーはまさにクラシック音楽の楽譜だよね。ワンタッチでできるのが素晴らしい。Sibeliusはこういう芸術的なスラーを引く場合は手修正が必要
【訂正】スラーやクレッシェンドなどの形状変更は浄書モードで行う

3.和音入力
入力方法はシフト+I で数字を入れるのが通奏低音ぽくて面白い。慣れれば和音を一括で入力できるのでSibeliusよりも早く入力できるかも。

↓ 46和音だ
2つの音が和音として入力される

4.後打音(感動)
クラシック音楽では無茶苦茶よく出てくるのだが入力がSibeliusではメチャクチャ面倒な後打音入力。鬱になりそう。でもDoricoだと簡単。

小節線前の装飾音符をクリックすると
簡単に後打音が作れる(感動)

5.弱起
こちらも入力は簡単。シフト+Tで、あとは数字を入れるだけ。Sibeliusだと入力した後の後処理が結構面倒くさいんだよね。

楽チンで何よりだなあ

5.なんでやねん。謎のお節介仕様
バイオリンパートをpにピアノパートにppにしたいのだが、pかppが同時入力されてしまうお節介な謎仕様。1時間ほどネット検索してもわからなかったが解決方法を偶然発見した。

こうなってしまう。ちなみにバイオリンパートのpを消すとピアノパートのpも消える
どうやら小節の先頭に入力するとだめらしいので各パートずらしてpとppを入力
まずバイオリンのpをマウスで移動
ピアノのppをマウスで移動して完成



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