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Finaleが本当のフィナーレになった

先ほど衝撃的なニュースが入ってきた。なんと楽譜ソフトのFinaleが開発中止するとのこと。最近の出版楽譜はFinaleを使っていることが多いので楽譜出版業界とプロの作曲家にとっては衝撃だろうね。それにしてもFinaleが開発終了するなんて想像もしていなかったのでびっくりだね。ソフトウェアってこういうことがあるので嫌なんだよね。移行先はMusic XML 4.0にしてDoricoにしてほしいことが書いてあったが、すごい手間がかかるしそもそもレイアウトの手直しをしないと使えないと思うので、今までの資産はどうなるんだろうね。今後はOSバージョンアップに対応しないと言っているので、最悪古いPCを残して温存するしかないかな。
世界中で困ることになると思うので有志が立ち上がってFinaleを継続してくれれば良いのだけれども。

拝啓 MakeMusic製品ご登録ユーザー様各位

平素よりMakeMusic製品をご愛顧頂き、誠に有難うございます。

楽譜作成ソフトウェアFinaleの開発/販売元であるMakeMusic社は、米国時間2024年8月26日にFinaleの開発/販売終了をアナウンスしました。日本において、約33年に渡りFinale及び関連製品をご愛顧賜りましたこと、心より御礼申し上げます。

今回の発表は、ジェネレックジャパンにとりましても突然のことであり、深く遺憾の意を表します。この度のMakeMusicによるFinaleの開発および販売の終了は、同時に弊社との国内販売代理店契約の即日終了を余儀なくされています。そして、Finaleおよび関連製品の販売、配布、サポート、WEBサイト、PRやロゴ使用などのすべての活動も、即日終了せざるを得ない状況であることをお伝えさせて頂きます。

今回のアナウンスによる日本のFinaleユーザーの皆様からのご心配のお言葉を受けまして、契約終了により即日終了せざるを得ない状況ではございますが、できる限り年内はサポート対応をさせていただく所存でございますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

このFinaleの開発/販売終了に関するMakeMusic社のWebページで発表されておりますGreg Dell'Era社長のユーザー向けレターの内容および今後の日本での対応に関しましてご案内します。
www.mi7.co.jp/products/finale/

皆様にはご不便をおかけいたしますことをお詫び申し上げますとともに、引き続き弊社製品をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

敬具
2024年8月28日
株式会社ジェネレックジャパン

⚫️上記の追加掲載分
これによって時間をかけつつ移行できるようになったので助かりましたね。

最初のアナウンスに関する修正(2024年8月27日午後5時30分)
Finaleの認証は無期限で利用できます:ただし今後のOSのアップデートにより、新しいコンピューターでFinaleを使用することができなくなる可能性があります。
Finale v27はDorico Proクロスグレードに含まれます:Dorico Proクロスグレードをご購入された方およびご購入予定の方を対象に、Finale v27をダウンロードできるように対応中です。これにより、MusicXMLの最も堅牢なバージョンであるMusicXML 4.0を使用してFinaleファイルをエクスポートできるようになります。詳細は近日中にお知らせしますので、今しばらくお待ちください。

https://www.mi7.co.jp/products/finale/?utm_source=email&utm_medium=finalemail&utm_campaign=20240828


世界的な大事件なので、有用な情報は貼っていくことにします。

⚫️FinaleからDoricoへの乗り換え:鍵となるのはMusicXMLファイルの扱い
https://www.music-tech-solutions.co.jp/post/finale_sunset

変換は予想以上にかなり手間ですね。歌詞で日本語入れているとどうなるのかな。

⚫️Dorico にスイッチすべき理由 | Finale から Dorico へスイッチ
https://www.youtube.com/watch?v=I-KXDIanpV4

Doricoの操作性はSibeliusに近いですね。思ったよりわかりやすい操作性のようです。
特にプレイバック時のMIDIデータの扱いがSibeliusより優れてますね。

⚫️Finale から Dorico Pro へのクロスグレード: よくあるご質問

⚫️Finale よろず相談室
プロの楽譜清書家が知りたい情報が掲載されている。今後の音楽出版標準ソフトはDoricoなのかな。Sibeliusはプロ出版用途として少し弱いのだよね。
https://finale-hossy.sakura.ne.jp/finalebbs/finalebbs.php?res=8485

Finaleは全てをユーザーが設定するマニュアルカメラ、
Sibeliusは全てがお任せのオートマチックカメラ、
Doricoはその両方を備えているといったイメージでしょうか。

上にも書きましたが、Sibeliusは記譜についてはソフトのほうでちゃんとやるから、ユーザーは入力に専念してくれといったソフトです。一方、Doricoには浄書モードにて記譜に関する細かな設定がカスタマイズでき、それはFinaleの比ではありません。この設定を見るとFinaleがままごとのように思えてしまいます。

この中に書かれて力強いコメントを抜粋。これならプロも安心かな。
これも上記記事から抜粋。こんな基本的なことが直接できないようですね。
ちなみにSibeliusでは簡単にできるのですが、2.5/4拍子はできないですね。

⚫️Sibelius 2024.6 vs Dorico 5.1.51
光田康典氏のブログから。プロレベルの視点で書かれているので参考になる。Sibeliusユーザーであっても今後のことも考えDoricoは学習しておく必要があるのだろうと思う。2年内にユーザー数は逆転する可能性が高い。
https://www.procyon-studio.com/blog/sibelius-vs-dorico/

⚫️出版レベルの清書、浄書をするための教科書

 プロ出版レベルに近づくために読んでおくべき基本の記譜ルールが書いてある入門本で私の愛読書の一つ。Sibeliusは概ね自動でクリアしているが音符が混んでくると臨時記号の位置などを手修正する部分が出てくる。Doricoではどうなんだろう。

楽譜を書く人は読んでおくべき奥義書
ルールにそって自動化でできるのか注目だね。

⚫️池沼貴彦さんのNOTE記事

Finale ,Sibelius,Doricoの機能比較をされておられますので参考になりますね。Finale → Dorico変換でかなりの作業が発生しそうな箇所は連音符系と連桁のグルーピングでしょうね。一曲変換するのに随分と手間がかかる予感。Dorico側で対応してくるとは思うけど、Sibeliusの方も次期バージョンでFinaleファイルの読み込みが目玉になるかもですね。


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