ヴィオラ演奏ことはじめ No.3
今回は『The Last Rose of Summer (夏の名残のばら) 』を作成してみた。この曲もジャンルを問わず編曲されておりますが、よりヴィオラファーストになるように編曲してみました。心がけているのはC線重視ということ。バイオリンでも弾けますレベルの編曲ではかなり物足りないと感じますので。
今回のこだわりはリバーブでよね。新たに導入したAltiverb8を使ってみたのですが、Altiverb7よりも音質の密度が濃くなっているので制作意欲が湧きます。一般的にはリバーブはAUXに送って各トラックでパン、センドを調整するのだけれどもこのやり方だとクラシック音楽の場合、かなりリアル感にかけるように感じます。なので以下のようにVa ,Pf,Masterの各トラックにAltiverbをインサートして各トラックで調整しました。CPUの負荷は結構なものになりますが、こちらの方がリアルになるように思います。
リバーブのIRは室内楽で一押しのKonzerthaus small hall Berlin(ベルリン・コンツェルトハウス小ホール)これの4.7mと8.3mを組み合わせております。
⚫︎今回の反省点と気付き
打ち込みのピアノにヴィオラの生演奏を合わせるのはタイミング的に難しいです。録音時のレイテンシーもありますからね。テンポの緩い曲はなかなか合わせ辛いですね。生ピアノだと合わせてもらえるんですけど。人の力は偉大ですね。仕方ないのでピアノの打ち込みを個別録音して、ヴィオラの演奏タイミングにピアノのサウンドバイトを調整。仕方なしかな。
音程は前回よりマシですかね。これはいかんなと思い音階練習をかなりやっておきました。下手な演奏をあえて公開するとこれではいかんなと反省するのでモチベーション向上になっています。
C線はかなり発音遅れますね。録音してみた初めて気がつきました。これがあるからC線に旋律を持ってこない編曲が多いのかも。バイオリンのG線とは弓の使い方がかなり違いますね。C線の発音を速くする練習が必要です。プリムローズの本に色々と書いてあった気がしますのでそれを読んで努力してみます。
録音データ
ヴィオラ: 鈴木恒平氏の制作楽器(ボディサイズ:415mm)
ヴィオラ弦:エヴァ・ピラッツィ ゴールド
ピアノ: PREMIER SOUND FACTORY Premier "at first light"打ち込み
マイク: AKG 414XLII モノラル録音(カーディオイド設定)
マイクプリ&オーディオIF:Prismsound Titan
DAW: Digital Performer 11.32
リバーブ:Audio Ease Altiverb
マスタリング:The God Particle