MacBookPro16移行
結論から先に言うと、2021年12月18日以降で特に問題なしです。以下は以前の記事を残しておきますね。
ようやくMacBookPro16への移行が完了しました。細かい検証はしていないのですが、今のところ問題なく動きました。今回はM1Pro対応、Monterey対応ということで初期状態からインストールすることにしました。いろいろとトラブルもありましたが何とかなりました。以下、自分用のメモですので記事は追加・修正されていきます。
●インストール前に
WifiルーターのMACアドレスフィルタリングを解除しておかないとネットに繋がらなくて困る。Wifiルーターの設定を1台のMacでやっている人は泣くしかない。
●VEPの設定を事前保存
VEP(Vienna Ensemble)の設定を保存しておかないと悲劇が待っている。
Vienna関連のプラグインは今まで使うことができていたMOTUプラグインが使えないのでWindows側のVEP側の設定を保存していないと、設定が失なわれることになる。特にオーケストラなど大規模なパッチを組んでいる人は注意。
●Windowsサーバのファイアウォール設定
ファイアウォールを無効化しておかないとMacとの接続でいろいろとトラブルに巻き込まれ面倒。特にVEP Pro7において。
●Windowsのユーザーはローカルユーザーにしておく
なぜかMicrosoftアカウントではMacとのSAMBA接続で認証できなくなる。原因不明。なおMacはWindowsの同じグループ(WORKGROUP)に参加させておく必要あり。
●各種アプリのActivation
Activationをいったん外しておかないとトラブルに巻き込まれることもよくある。Sibeliusとかは特に注意だよね。
●Mac側のファイル共有
ファイル共有(SMB)をONにしておく。
Macのシステム環境設定から共有からONにできる。
●アプリを入れる順番
アプリとプラグインを入れる順番は以下のようにしておくとスムーズかと。なお必要アプリやPlugInは事前にダウンロードしておくこと。
①オーディオインタフェースのドライバのインストール
②各種ドングルドライバ(iLok、eLicense)のインストール
③各種ドングルのアプリ(iLok License Manager/eLicenseManger)を使ってオンライン同期をとっておく。
④各種DAWのインストール
⑤各種DAWのアクティベーションをオン
⑥各種DAWPlugInのインストール
全部インストールしたら③の操作をもう一度。
⑦各種DAWPlugInのアクティベーションをオン
⑧各種音源ライブラリのインストール
必要に応じて③を実施。ViennaやEastWestのライブラリの場合は、旧マックからライブラリをコピーしておいても読み込めるので、ネット経由でダウンロードする必要はない。
⑨各種DAWでPlugInの組み込み情報を更新
・Windowsファイアウォールの設定
WindowsのファイアウォールをONに戻しておく。
ただし、VEPとの通信が必要なのでTCP(6472-6473)、UDP(6474-6477)は通しておく。詳しくはVEPマニュアル参照。
●よくわからなかったこと
Altiverbの最新(7.4.4)をMacにインストールしようとするも途中で最新ではないという警告がで増した。このバージョンはM1とMontereyの対応バージョンのはずですが。とりあえず警告を無視してインストールできたましたがDPで認識できない。何度か、インストールしなおしたり再起動したりしていると、なぜかDPで認識できるようになりました。
・動作確認できたソフト、PlugIn
Digital Performer 11.0.2
└─ Vienna Ensemble Pro 7
└─ Vienna Instruments Pro 2.5
└─ Vienna Synchron Pianos 1.1
└─ Vienna Synchron Player 1.1
└─ Altiverb 7.4.4
└─ Kontact 7
Sibelius 2021.9
└─ Sibelius Sounds
KORG Bluetooth MIDI Connect for Mac
→MicroKeyAirのBluethooth接続用ドライバ。
KORG KONTROL Editor 1.8.0
→MicroKeyAirのコントロール割り当てアプリ。問題なし。
Icon Platform Nano Air
└─ Icon Platform Nano iMap
一応動きますが、突然コントロールが効かなくなったりするので正常動作しているのかは不明。もしかしたらこちらの操作ミスかも。MIDIコントローラには慣れていないので私にとっては操作が難しい機器です。DPに関する記述がマニュアルにないので苦戦中。各種のCCコントロール(11,2)をフェーダーやノブに割り当てたいのですがやり方がよくわからんです。DPだとうまく行かないのかなあ。
Sonarworks Sound ID Reference
Reference4からアップグレードはアプリはインストールできたのですが、アクティベーションの方法がわからなくてかなり困りましたが自力解決。マニュアルは用語を統一してくれないとね。
マニュアルではアクティベーションキーが必要と記載されているものの、
購入後に届いたメールでは「製品ライセンス情報」しか送られてこないのでサポートにメールにしてもよくわからず。実はアップグレードするには、アクティベーションキーではなく、アップグレードキーが必要でこれがメールに記載してある「製品ライセンス情報」なのです。Sonarworks のサイトでアップグレードキーを入れるとアクティベーションキーがあっさりと自動発行されました。最初からメールに「製品ライセンス情報」ではなく「アップグレードキー」と記載してくれれば何の問題もなかったのですが。
マイク測定完了。プラグイン、MacBookProスピーカー動作問題なし。
マイク測定時には、マイクゲインとモニターの音量を結構上げていかないとうまく測定できません。とはいえ最初はゲイン/音量を絞っておくのが基本。プラグインはAUのみ対応ですかね。ボリュームが以下の初期設定になっていて音が出ないので少し焦りましたよ。
・おもしろい現象
オーディオインタフェースを経由せずMacのスピーカーに出力設定してSynchronPianoで和音を弾くと、CPUのキャパオーバーになってノイズだらけになる。M1ProなのでCore i9よりも数倍高性能なはずなのですが。オーディオインタフェースを経由すると問題はないです。それにしてもVienna Synchron PianosのCPU食いには驚来ましたね。M1パフォーマンスの実験にはリバーブでなくこちらを使えばよいのではと思った次第です。
こういう設定で
Macスピーカーへ出力するとノイズだらけになります。
オーディオインタフェースを経由して外部モニタ出力すると、綺麗に聞こえますが、たまにプチノイズも乗りますかね。
いずれにしても、いくら最新のM1MacProといえども1台ですべてをやろうとすると負荷が大きくなりノイズがのるので、VEPサーバをたてて、MacーPCサーバの2台構成にして制作するのが安心でございますね。
●気づき
新型マックの解像度がすごいことになっており写真の写真の粗が良くわかる。動画もアニメなんかを見ていると人物とその背景のセル画や髪の毛用に被せた透明なレイヤーも分かるほど。 ただ輝度がかなり高いので背景白に切り替わった瞬間に目が痛いほど。設定を以下にしておいた。具体的には輝度を自動調節にせず輝度を下げておく設定に直した。
音の解像度が高くなりその分、音がだいぶん固くなって驚いた。同じオーディオインタフェースでここまで違うのかと驚きました。ただ、音場補正アプリのSonarworksSoundIDをまだインストールしていないので音の変化は補正測定をやった後ですかね。
あと文字変換の速度がかなり上げって快適な入力になりましたね。文字変換の途中で一瞬固まるのが地味に嫌なことだったので。キーボードもかなりいい感じのストロークで打てるので気持ちが良いです。
Montereyの新機能でこれはいいですね。集中モードとディスプレイとサウンド。痒いところに手が届く機能で設定が一度にできますね。
●起動トラブル
オーディオインタフェースを接続して再起動した時に以下のエラーメッセージが出ておりましたが、MacOS Monterey12.1のアップデートでほぼ解決。
Appleは当初メーカー側のソフト、プラグインに問題ありとしていたのですけどね、まあ治ってよかったです。
panic(cpu 1 caller 0xfffffe00231beba8): "dart-apciec2 (0xfffffe150df18800): DART(DART) error: SID 1 PTE invalid exception on write of DVA 0x8000b000 (SEG 0x40 PTE 0x2) ERROR_STATUS 0x90100008 TIME 0x228ee9b23a TTE 0 AXI_ID 0" @AppleT8110DART.cpp:1694
Debugger message: panic → 長いので略