いたずらっ子のその後
こんにちは。
新留です。
先日、RAKUTOの卒業生の保護者さまとお話する機会がありました。
2012年の9月に箕面校を立ち上げ、最初に通ってくれた姉妹だったのですが、小学生だった子たちが今では高校生と中学生になっているよう。(時が経つのは早い……)
「今、子どもたちはどうされているのですか?」
と聞くと、2人とも海外に留学しているということでした。
お姉ちゃんは言語的な才能と人と関わる能力が高く、
妹さんの方はというとお父さま譲りの論理的な才能が高いという子たち。
卒業後、お姉ちゃんが海外に行っているというのは聞いていましたが、なんと、姉妹2人共とは……スケールの大きさにびっくりしてしまいました。
海外の学校での様子などを聞いていると、
「そうそう、あの子、今どうなっているか知ってる?」
という話が。
お姉ちゃんと一緒のクラスで学んでいた男の子だったのですが、なんと、高校生ながら、今では、eスポーツでスポンサーがつく選手になっているということでした。
大物にはなるだろうな……とは思っていましたが、その成長ぶりにびっくりでした。
調べてみると、高校1年生の時にeスポーツの高校対抗全国大会で準優勝したよう。
その後も順調に成長しているんだな……とうれしくなりました。
さて、その子の小学生時代は、というと、かなりのおもしろい子。
4年生のとき、お母さまが自由人すぎる我が子にどこかいいところはないか……と探していたところ、直感でピンと来たとRAKUTOに来てくれ、兄弟で入学してくださいました。
算数が好き、でも、他にはほとんど興味がない。
いたずらっ子。スキを見てはしょうもないことをしてくる「いらんことしい」。
思い出すのは、まだ新しくできたばかりの教室でやっていたいらんことの数々……。
そんな彼でしたが、ステップクラスの時、難しい問題を考えるおもしろさに目覚め、なぜか、6年生の夏が終わった頃だったかと思うのですが、突然、「中学受験しようかな」と言い出しました。
「えっ、ほんまに??」
それまで全くそんなこと言ったことなかったのにと思いつつ、どうやったら目標の学校に行くことができるのかを考え、
国語や他の教科には興味がないので、武器の算数だけで合格点をもぎ取るという作戦で、無事、入りたいと思っていた学校に合格することができました。
それまで大学受験や高校受験の子たちを教えていた僕が、RAKUTOを始め、最初の中学受験を教えた子であり、小学生の成長スピードのすごさを感じた出来事でした。
さて、その子の場合は、お家の自由な方針もあり、ほんとうにきれいに成長していったなと思うのですが、ポイントだったことは2つあります。
1つは中学年の時期に、しっかり考える練習をし、考えるおもしろさに気づけたこと。
そして、2つ目は高学年のとき、自分でチャレンジしたいと思って、やると決めたこと。そして、最後までやりきったこと。
キンダークラス、ホップクラス、ステップクラス、思考養成クラス、ジャンプクラス。
それぞれのクラスの学び方は発達段階に合わせたやり方であり、各クラスに目的がありますが、
始まりは「子どもが何が好きか?」
それは国語や算数、理科、社会、英語、体育、音楽、など、教科で区切られるものではありません。
「言葉が好きなのか?」
「仕組みや理屈が好きなのか?」
「1人の時間が好きなのか?」
「自然と触れ合うのが好きなのか?」
「身体を動かすのが好きなのか?」
「音楽が好きなのか?」
「人と関わるのが好きなのか?」
「絵を描いたり、いろんな色を見たり表現するのが好きなのか?」
普段の子どもたちの話し方や行動、生活のなかに必ず見られるものであり、時には親から見ると困ったなと感じるものだったりもします。
でも、それは他よりその力が強いからなのですね。
お母さんを困らせていたやんちゃな男の子がみんなの憧れになったように、
子どもたちが「好き」をスタートに、たくさんの才能を輝かせていってくれますように。