良い環境、悪い環境。
こんにちは。
新留です。
昨日のこと。
去年は1月3日に奈良県の春日大社に初詣に行っていたのですが、今年は1日遅れ、1月4日に春日大社に初詣に行ってきました。
3が日を過ぎたからか人も少なく、さくさくと本殿まで向かうことができ、参拝。
お参りをして去年に引き続き、おみくじを引いてみたところ……
なんと、「凶」……!!
今年初めてのおみくじで出鼻をくじかれ、去年からのおみくじ5連続「大吉」記録も途絶えてしまいました(笑)
焦らず、コツコツやっていくんだよというメッセージを受け取った初詣でした。
さて、
神社に行くと気持ちがいいなと感じることが多いのですが、なぜかなと思ったとき、それらは毎日きちんと掃除がされ、ムダなものなどもほとんど置かれておらず、置かれているものもきれいに整理されているからというのもあるのかなと思いました。
初詣のような人の多い時期はあまり感じられませんが、人の少ない時期や、早朝などだと、とくに整っていて、そう感じるのですが、
おもしろいのは、学習環境ということでいうと、必ずしも、「ムダがない」というのがいいというわけではないというところです。
心理学者のクレイグ・ナイトとアレクサンダー・ハスラムが2010年に行ったこんな研究があります。
被験者を「ムダなものを置かないようにしたオフィス」と「少し絵や観葉植物などを置いたオフィス」に分け、課題をこなしてもらいました。
すると、少し飾り付けをしたオフィスのグループの方が生産性が15%ほど高かったのです。
流れ作業のようなものをするにはムダなものがない環境はいいのかもしれませんが、クリエイティブなことをするには少し遊び心や豊かさを感じるようなものがあった方がいいのですね。
そして、もう一つ。
3つ目の「被験者自身に絵や植物を飾らせて自分の好みの環境にしてもらうグループ」をつくってみたところ、パッと見では環境にそんなに違いがないのにも関わらず、そのグループが生産性がいちばん高く、
「ムダなものがないグループ」より約30%ほど、
「少し遊び心や豊かさを感じる環境グループ」よりも15%ほど高かったそうなのです。
これは「自分で選べた」、「自律性」といわれる要因が大きいといわれています。
人って、自分で選ぶとやる気が出るものなのですよね。
受験生などでも、そうなる時期、火がつく時期はいつであれ、ほんとに自分の目標になったとき、こちらが感心するくらいがんばっているのも「自律性」が働いているからなのですよね。
「効率性」や「ムダがないこと」、「早くやること」、「急ぐこと」が重要視されることが多いですが、
ひょっとしたら「豊かさ」や「遊び心」、「自律性」というものの方が、長い目で見たとき大事なのかもしれませんね。
(近鉄奈良駅前の商店街で食べた「若草カレー」。写真よ。。。)