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花びら餅食べ比べ in 2025! ~末広がり八店分の花びら餅を食べてみた~
花びら餅とは
花びら餅をご存じでしょうか。
葩餅(はなびらもち)とも書きます。
京都の正月を代表する伝統菓子の一つで、延命を願って固いお餅を食べる「歯固めの儀式」に用いられていた宮中の行事食「菱葩(ひしはなびら)」を原形とするお菓子です。
一般的には、円形に薄くのばした白い求肥に、ひし形の紅色をした求肥と白味噌を使った白味噌餡、甘煮にしたごぼうを乗せて半円状に折った形が特徴です。
とはいえ、お店によって個性があるはず!?と思いまして、末広がりの八店分買ってきて食べ比べてみました。
※食べた順に紹介。敬称略です。
とらや
特徴: 円形の求肥に小豆色の菱餅を重ね、蜜炊きのごぼうと味噌餡を挟むスタンダードな花びら餅。
味: ごぼうの風味が強く、古風な味わい。蜜炊きのごぼうと味噌餡の甘じょっぱさが特徴的。
ポイント: ごぼうの存在感が際立つ。
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亀屋則克
特徴: 甘く炊いたごぼうを芯に味噌餡を巻き、桃色に染めた小さな羽二重餅をのせ、最後に白く厚い羽二重餅で包む。ぽってりした見た目。
味: ふわふわの羽二重餅とほくほくのごぼうが柔らかい。
ポイント: 全体的に柔らかく、最終的にすべての印象を牛蒡が持っていく。
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鶴寿庵
特徴: 白と餅皮に紅色の求肥と白味噌とごぼうを挟む。中の紅色が比較的はっきりとした色合いで、ピンクの花びら餅という印象。
味: 甘さ控えめ。ごぼうはよく煮込まれており、味が染み込んでいる。
ポイント: ピンク色の見た目とよく煮たごぼうが特徴的。とてもごぼう。
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長久堂
特徴: 厚くもちもちの羽二重餅を使用し、横から見ると厚みがよくわかる。味噌餡自体が薄紅色なのが特徴的。
味: 餡の甘さが際立ち、存在感がある。後味にごぼうの風味。
ポイント: 最後に確かなごぼう。
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二條若狭屋
特徴: もちもちの羽二重餅、味噌餡、ごぼうという定番の構成に山椒を加える。
味: 山椒の風味が独特。甘さと山椒の爽やかな刺激が絶妙。
ポイント: 山椒使いが斬新。おいしい。
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千本玉壽軒
特徴: クリーミーな白あんが特徴的。なんか、クリーミー、なぜか。福島のままどうるとか、福岡の博多通りもんとか、そういう系の白あん。
味: 味噌の要素は控えめ。
ポイント: ごぼうは歯ごたえがあり、存在感を示す。
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俵屋吉富
特徴: ふかふかの羽二重餅を頬張りもぐもぐと嚙みしめるごとに鼻に抜けるような強いごぼうの風味がやってくる。
味: 白味噌餡のバランスが良い。ただし、ごぼうの風味は非常に強く印象的。
ポイント: やっぱりどうしようもなくごぼう。
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亀屋良長
特徴: ほんのり紅色の透ける羽二重餅で、白味噌餡と柔らかく蜜漬けしたごぼうを包む。
味: バランスが良く、食べやすい。
ポイント: スタンダードな花びら餅のビジュアルに、バランスの良い味わい。ただし、ごぼうがいないとは言ってない。
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まとめ
完走!!
2025年始まって早々、花びら餅を撮っては食べ撮っては食べ…。
どれも美味しいんですけど、私は何をしているんだろうと思いました。
そんな中の感想として、正しいのかはわからないんですけど…。
油断すると美味しいとかそういう概念をぶっ飛ばして牛蒡がすべてを持っていきます。
ただ、やはり同じようで各店の違いが面白かったです。
初心者には、亀屋良長。
王道のとらや。
クリーミーなあんは千本玉壽軒。
ごぼうを満喫したければ、亀屋則克か俵屋吉富。
逆に、対ごぼうに勝利している個性派二條若狭屋。
っていう感じかと。
今年はこういう挑戦をしてちゃんと発信していきたいなと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。