東京卍リベンジャーズ
フリーター生活を送っていた花垣武道はある日何となくテレビでニュースを見た時、元カノの橘日向が悪党連合「東京卍會」によって殺された事を知った。人生の最高潮は彼女が居た中学生時代のみで、現在は年下の店長にバカにされ、不貞腐れる不甲斐ない日々を送って居る。
そんなある日、駅のホームで電車を待って居ると何者かに突き飛ばされ線路に落下。電車に轢かれる―――目覚めると12年前の中学時代にタイプリープしていた。
【感想】
一言で言うなら「最後まで読んで欲しい」です。
タイムリープの力は何故、主人公に宿ったのか?
マイキー君は何故、何度未来を変えても闇落ちしてしまうのか?
橘日向を執拗に殺すのは何故なのか?
私の中で大きな三つの疑問は全て解消され、そして忘れていた伏線回収もしっかり成されています。
ああ、そういやこんなシーンあったな!
と言うこの伏線がラストに繋がる全ての始まりなんです。
何言ってんの? って思ったあなた、是非読んでみて欲しい。
結構辛口なコメントもありますが、私は読んで損はしない作品だと思います。読み始めたなら時間も忘れて読み進めてしまうでしょう。
私の最推しは場地 圭介さんです。
狼をそのまま擬人化したようなキャラクターで、時々覗く犬歯が何とも可愛らしい。壱番隊を任さられる実力者であり、粗野な行動を取る反面、その行動の裏には必ず「仲間を思う」気持ちが動機としてあります。
「千冬~ ペヤング半分こな」と二カッと笑うシーンが印象的であり、読み進めていくに連れて悲しくなるシーンでもあります。
彼の相棒、松野千冬くんも人気がありますが、実は私、千冬くん凄く苦手です。一途で良い子なんですが、あそこまでボコられても心酔し続けるのはちょっとなぁ……と引いてしまうシーンがありました。勿論、千冬くんの判断は正しいです。自分が信じたものを最後まで信じ抜く素晴らしいキャラクターです。
その次の推しキャラはマイキー君です。
普段はたい焼き好きの可愛い弟の様な風貌なのに、ひとたび特攻服を身に纏えばカリスマ性抜群の総長の顔に大変身。加えて信じられん蹴り技で敵を掃討。そんな化け物と何度もタイムリープで戦うタケミっちも又別次元の存在なのでしょう。
他の誰かが生き残ってもマイキー君だけは必ず欠けてしまうという未来ばかりを掴んでしまうタケミっちですが、トリガーであった橘直人の目的「橘日向を救う」と言う未来が完遂されてしまい、タイムリープする為の鍵を失ってしまいました。
え、え、どうすんの?
もう飛べないじゃん。誰がトリガー?
と新刊を読み終える度に次の最新刊が待ち遠しかった。
そんなワクワクをもう感じれないのかと思うと少し寂しいです。
おススメ度:★★★★★
グロ度 :★★☆☆☆
暴力表現 :★★★★★
法律違反 :★★★★★
無免許運転、ヘルメット未装着、集団走行、未成年の飲酒、喫煙等その他法律で違反とされている行為は全て現実でやってはいけません。
「推しキャラがやってるから私も!」 何て安易な考えで法律違反をしてはいけません。作品はあくまでフィクションです。
そういった行為が現実で増えて「作品に影響された」人達が増えたらこれから行われるであろうコラボイベントやグッズ等の制作に影響が出かねないのでお願いしますからやめて下さい。
と言う事を踏まえて是非とも楽しんで下さい!
おススメですよ。
作者名:和久井健
作品名:東京卍リベンジャーズ
リンク元:コミックシーモア