R3事例Ⅱ 再現答案 73点

とりどしです。続いて、令和3年度の事例Ⅱの再現答案です。(再現率95%以上)

はじめに

直後の自己採点:14+21+20+21=76点

得点開示の結果:73点、と割と予想と近く、また唯一手応えがあった事例でした。

事例Ⅱは特に、R2での手痛い失敗から「日本語としての読みやすさ」を意識していたので、R3ではそれが多少表現できたかなと感じており、得点の伸びに繋がったように思います。

以下は、「当日中に作った再現答案」「再現直後の所感」「各予備校の回答要約」です。R4試験に向けて自分用に作っていたメモなので、所感が独り言チックですがご容赦ください。

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第1問

S:高評価獲得するこだわりの豆腐や人気の豆腐丼。加盟店組織の保持。
W:試食や食事会が開催できない。自社サイト制作ノウハウがない。
O:自宅での食事にこだわりを持つ家庭が増加。Y社との連携機会。
T:高齢者がIMを敬遠。人的接触機会の減少。

(直後所感)配点20点、各5点だったので、高配点に時間を割く事前のルールに従い、気持ちよく後回し。ほぼ終盤に回答作成した際も、「ほぼこの辺りだろう」で瞬殺回答。(予想点数14点/20点)

KEC:SにY社との良好関係。Wに主婦層顧客少ない。
大原:Sに豆腐セットの人気。Wに移動販売売上の3割減。
TAC:SにY社との良好関係。Wに主婦層顧客少ない。Tに全国の豆腐ECサイトとの競合。
TBC:SにY社との良好関係、顧客リスト。Wに主婦層顧客少ない、移動販売売上減少。Oに置き配需要、和菓子繁盛店。
MMC:SにY社との良好関係。Wに主婦層開拓不足。
EBA:Sに製法、コンペ受注経験。Wに主婦層顧客少ない、加盟店との関係性。OにY社との関係性。Tに移動販売売上減少。

第2問

全国の食通に対し、手作り豆腐セットやY社の新米とコラボした豆腐丼、高付加価値な季節の変わり豆腐を中心に、Y社ECサイトを通して販売し、出来たての豆腐の味や同じ水で炊いた新米との相性を訴求し、魅力を伝える。(100字)

(直後所感)これはEasy問題と思われる。弱みで「自社サイト制作ノウハウない」とされているので、「Y社のECサイトに頼る」一択で検討できるし、それによりターゲットも「全国の食通」と確定させられるしで、無難に構成して得点源の問題、という感じ。去年まではこういう類の問題ですら、構成を乱していたのだろうと思うが、今回は綺麗に書けたし手応えあり。(予想点数21点/25点)

KEC:全国のこだわり層。豆腐セット。Y社サイトで販売。レシピ提供。
大原:全国の食通。豆腐セット、Y社新米で豆腐丼。Y社サイトで販売。魅力伝える。
TAC:全国の食通。豆腐セット。Y社新米の豆腐丼レシピ付。Y社サイトで販売。差別化。
TBC:自宅食事こだわりの全国の主婦層。月替商品、豆腐セット、豆腐丼。Y社サイトで販売。
MMC:全国の食通。豆腐セット、月替季節品。Y社サイトで販売。豆腐丼レシピ付。魅力伝える。
EBA:自宅食事こだわりの全国の家庭。豆腐セット。Y社サイトで販売。レシピ提供。

第3問

aフランチャイザー向け
試食や孫への共有を勧めるチラシを作成し商品に同梱する。孫や知り合いへの口コミを促進し売上拡大を図る。(50字)

bフランチャイジー向け
配達前後の電話でのやり取りを強化し試食案内や商品説明を充実させ、顧客満足度と客単価の向上を図る。(48字)

(直後所感)「従来の人的接触施策ができない中、置き配でどんな取り組みができるのか?」の想像力が試されるこれまでにないタイプの難問。配点30点の勝負どころなのに、何を書くべきかまったく見当が付かず最後に回した。最終的に、フランチャイザーは「チラシを商品に同梱」、フランチャイジーは「電話で丁寧にコミュニケーション」を軸に、「口コミ促進」「満足度向上」の効果まで書き切る回答を組み立てられた。おそらく50%以上はヒットしているのではないか。(予想点数20点/30点)

KEC:①置き配利便性を電話やチラシで宣伝。②電話で御用聞き積極化、要望にきめ細かく対応。
大原:①電話注文体制整備、冷蔵ボックス体制構築助言。②冷蔵ボックス設置位置相談、配送体制構築。
TAC:①冷蔵ボックス調達、置き配告知ツール作成、試食用商品手配。②電話で月替商品説明強化で愛顧向上し継続購入。
TBC:①冷蔵ボックス手配、マニュアル作成、試供品やレシピ記載のチラシ提供。②電話フォロー、試供品やレシピ同梱。
MMC:①置き配用新商品や試食品開発、置き配開始案内DM送付。②電話で御用聞き、試食品提案。
EBA:①冷蔵ボックスや容器手配、屋外イベント開催②配達前後で電話連絡、試食品案内。

第4問

製品は、地域の和菓子店店主と連携し開発した菓子や手作り豆腐セットの取扱いを強化する。こだわりの原材料や人気店とのコラボ、出来たての味を訴求し、IMを活用し試食案内や商品説明を充実させ、主婦層を獲得する。(100字)

(直後所感)これも比較的Easy問題。菓子類なので「和菓子店店主とのコラボ」は確定だし、主婦層は「自宅での食事にこだわりを持つ」とされているので、菓子だけでなく手作り豆腐セットも加え、こだわりを訴求するとした。主婦層は高齢者と違いIMも使えると想定した。ただ、第3問と同じように、「試食」を書いたのはマズかった。それ以外は60%以上ヒットしているのではないか。(予想点数21点/25点)

KEC:IMで主婦からニーズ収集。和菓子店と製品開発。健康的PR。親子食育イベント。関係強化。
大原:菓子店と共同開発。感染症対策徹底、商店街で試供品提供で実演販売。
TAC:和菓子店と共同開発。コブランド戦略採用。既存顧客にIMで訴求。話題性向上口コミ促進。
TBC:和菓子店と共同ブランディング、菓子開発。IMで販売日発信、感想収集。関係性強化。
MMC:和菓子店と新規開発。収穫体験紹介や豆腐レシピをIMで情報提供。主婦層獲得。
EBA:コンペ企画力活用、京都修行仲間から主婦層向け製品アイデア獲得。IMで製品訴求。収穫祭招待、口コミ促進。

(直後全体所感)
「時間がない!」と焦りはしたが、結果的にまあまあ解けた感がある。振り返って見ると、4事例の中で一番オーソドックスな問題だったと思う。ターゲットも絞りやすいし、設問要求から書くべきポイントも明確だったし。

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おわりに

いかがでしょう。個人的にはもう少し得点が伸びるような気もしてたので、事例Ⅰよりも点数が低いことに驚きました。

ちなみにR2はこんな文章を書いていて、まあまあ取れただろう!と思ってたら48点で膝から崩れ落ちました。 ⇒ 「R2事例Ⅱ 再現答案 48点

「日本語の出来不出来がやはり大きいな」「ニュアンスで捉えられるとかで見逃してくれないな」と痛感した思い出深い事例です。

事例Ⅱは前年のR2から上下に相当点数に幅が付けられた採点をされているような気がします。なので、どこかの設問で崩れると他の事例で取り返せないくらいビハインドしてしまうハイリスクで慎重さが要求される事例だと思われます。

事例Ⅲはこちら「R3事例Ⅲ 再現答案 67点
事例Ⅰはこちら「R3事例Ⅰ 再現答案 75点

ご覧いただきまして、ありがとうございました。

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