XR体験交流会 ~UT-virtual x Iwaken Lab.~ 開催報告記事
開催概要
2024-02-18 (日)、東京大学本郷キャンパス工学部1号館143号室にてXR体験交流会が開催されました!
展示
展示と展示者の一覧です。
本展示会にご参加いただき、展示していただきありがとうございました。
HMV - クウナ https://twitter.com/couna_jp
ほらわーうるふ - lain https://twitter.com/lain_xr
いちゃいちゃっとVR - KAI https://twitter.com/Abelia12345
Bubble-UI: シャボン玉をメタファに用いた空間UI - Genta G. https://twitter.com/GentaGame
SpotStop - 落雁 https://twitter.com/rakurakugan, Ogajum https://twitter.com/ogjm2003, こんしる https://twitter.com/conceal88
手話っと塗り絵 - Ekito https://twitter.com/ekito_station, きくはな https://twitter.com/the_new_kikka, 他
空間エフェクトデモ in Club MK - Kuni https://twitter.com/Kuni29292, MEMEMIYA https://twitter.com/_MEMEMIYA
触覚神経衰弱 - Kenty https://twitter.com/KenTy_103
SnapWithVirtual - A-kun https://twitter.com/A919515
KAI - Kaiba https://twitter.com/Kaiba_867l
Pentatonic Room - Rintaro https://twitter.com/RintaroXR, yucky
リアルとバーチャルが交差する3Dマ⚪︎オ風謎解き - laguran https://twitter.com/lagu_ran
運営
運営陣です。
本展示会独特の展示システムの構想やNotionしおりの制作など、みなさんありがとうございました。
落雁
いっちー
lain
K山
(サポート)イワケン
運営より感想
UT-virtualの一員としてわたし落雁が、Iwaken Lab.の一員としていっちーがコメントします。
落雁
皆さん、イベントに参加していただきありがとうございました!運営の落雁です。一般参加者のいない相互交流イベントで、運営の私達も慣れないことの多いものでしたが、上手くいったと自信をもっています。皆さんの素敵な作品を体験できて光栄でした!
UT-virtualとIwaken Lab.がお互いを高めあえる良い関係を保ち、どちらのコミュニティもより良く発展していくことを願っています。では!
いっちー
運営のicchyです。朝早くから夕方までの1日イベントに参加いただきまして、ありがとうございました!私の場合、イベント運営は毎週のようにあるのですが、全員が「体験者であり出展者」という初めての試みとなったイベントで、非常に勉強になりました。第2回を開催する際はより良いイベントになるように力を使いたいと思います!
XR体験交流会の特徴
こちらの展示会は私がイワケンさんに開催をもちかけたことを発端とし、UT-virtualとIwaken Lab.共催のイベントとなりました。そういうわけで、こちらの展示会は私、加えてlainさんの「理想の展示会」の思想が色濃く出ている展示会となります。詳しく書きましょう。
一般に、XRの展示会には以下のような特徴があります。
一般体験者へのアテンド(作品体験補助)に手を焼くことが多く、展示中は他の展示者と話せないほど忙しい。他の展示作品を体験する余裕があっても展示者の人と十分に話せない。展示者間の交流の不足。
一般体験者は、XRで作られた作品というよりは、XR自体を見がち。例えば、VRの中でどういった作品を構成しているのかより、そもそも「VRを体験したい」と思って来ている。より作品本質に近いフィードバックの不足。
以上の観点から、
一般来場者なし
展示者の全展示体験可能化
展示者同士の交流
をもりこんだ展示会を考案しました。それがこのXR体験交流会です。
しかし、この2つ目の実現は非常に難しいものでした。1組だけの展示を12回繰り返すわけにもいきませんから、4組ほどの組み合わせを3回繰り返して展示をしました。ですが、これでは自分が展示している回の他の3展示を体験することができないのです。
これを解決するため、本展示会独自のシステムが考案されました。それが、更なるローテーションです。
4組(A, B, C, D)の展示回であれば、最初Aは展示をせず、B, C, Dの展示がされます。AはB, C, Dを優先的に体験できるようにします。その後、Bが展示をせず、A, C, Dが展示されており……を繰り返します。
全体展示回転時間の3/4の時間、1つの展示が体験可能なわけですから、現実的な全展示体験システムといえるでしょう。これを確固たるものにするため、5分刻みの体験タイムスケジュールも採用されています。いつ誰が体験するかを5分刻みで決定したものです。
このシステムの欠点はなんといっても十分な時間が必要なことです。1コンテンツの体験時間を最大5分としても、1回転に最低80分かかるわけです。1つの展示に複数の展示者がいることは珍しくありませんから、結果1回転120分のタイムスケジュールを組みました。これが3回転あるので、体験時間だけで6時間かかるわけですね。
この長い体験時間のうち、展示者は1/4の時間*を展示者として費やし、残りの時間を展示体験と他の体験者との交流に費やすわけですが、実のところ展示体験自体はそこまで時間がかからないのです。自分以外の展示11展示を5分で体験するということは、約1時間。6時間と休憩時間のうち、その半分以上が展示関係以外のことに費やされるわけですね。
* 1/3(3回のうち1回) * 3/4(展示しない時間もある) = 1/4
これは一見暇を持て余すデメリットに見えますが、実際はむしろこの展示会の特長を引き立ててくれたものでした。まとまって3時間以上暇であるのではなく、10分~15分に一回5分の体験が挟まるくらいのペースなのです。この絶妙な時間が、他の体験者との会話・交流を促進していました。普段お互いに興味のあるコミュニティ同士ということもあり、活発な交流が行われていたように思います。
最後に
みなさん私のワガママに付き合ってくれて、本当にありがとうございました。いろんな反省・改善点もありますが、無事開催できて、みなさんから好評で、それだけで開催して良かったと思っています。
半年後、第二回があるかもしれません。お楽しみに。
2024-03-31
落雁