見出し画像

【脳の使い方】1日の脳パワーは有限〜優先順位を優先。

気合い!
頑張る!
睡眠時間を削ればやれる!

短期的には、年齢が若いうちには、
確かにこうすることで、思った以上の成果を出せることもあります。

でも、だんだんとそれでは太刀打ちができなくなります。

実は、気持ちは熱く、情熱を持って取り組んでいるのに
うまくいかないとき、
自分の予測したような「馬力」が効かないときは、
脳の使い方を変えると良いかもしれません。

脳のカロリーを消費すること、しないこと。

タスクが複数あるとき、朝イチ、デスクに座ったあと、
あなたが最初にやることは何ですか?

月曜の朝、38歳の課長代理の女性。金融機関に勤務するサラリーマン。
メールを開くと、金曜の夜から土日に溜まったメールがざっと100件。
中には、売り込みのメールも、ゴルフのお誘いのメールも混じっているが、
取締役から発信されているもの、取引先様からのものなどさまざまある。
子どもの学校からの電子通知まで混じっている。
金曜の終業後から土日は会社のパソコンにアクセスすると、休日勤務扱いになってしまうこともあり、本当にパソコンを開くことはない。
月曜はこのメールの山に忙殺される。
きょうの終業時間までに、どうしてもやらなくてはならないことが3つ。
アシスタント候補として面談に進める人材を膨大な資料の中から選定すること。
会社の10年後を考える新規プロジェクトの宿題レポートをまとめること。
お客様の資産運用プランをまとめて、ご理解いただきやすいように資料にすること。
その間に、4つの会議がある。
こんな状態、珍しくないという方は多いのではないでしょうか?

大量にきているメールやワークチャットなどをチェックして
急ぎのものがないか確認する?

一件ずつ、重要度も異なり、判断の難易度も異なるメールを処理するのは、
実は時間がかかります。
慌てると失敗します。

朝イチは、最も脳がフレッシュな状態です。
起床から数時間後が、その日のうちで最も脳の活性が良い状態になる人が多いです。

脳が元気な朝イチ、最初にやるべきは、「優先順位」を決めることです。

優先順位を決めるためには、
脳の多くの場所を使います。
関わる人、作業の工程、ゴールの確認、などなど。

これをまずやります。

メール100件を処理した後では、脳がヘロヘロです。
優先順位を考えるだけの余力が残っていないからです。

脳を疲れにくくするための3つの工夫

① 異なる刺激を組み合わせる

同じ刺激が続くと、脳は疲れやすくなります。

カラダのトレーニングをした経験のある人はイメージしやすいかと思いますが、ジムなどで筋トレするときと似ています。

最初にアップする。
筋肉に強い負荷のかかるトレーニングをする。
少し有酸素運動系のラフな運動をする。
使った筋肉を緩める動きをして上がる。

鍛えたい部位の筋肉に強烈な負荷をかけ続けて、
それだけで終始する、というのは効果的ではないケースが多いのではないでしょか。

負荷の種類や、負荷がかかる部位を変えていくことで、
トレーニングを身体が長時間、受け入れてくれるようになります。

脳も同じです。

同じ仕事を長時間続けているのは、広背筋のトレーニングだけをやり続けているのと同じ。
疲れてしまうし、効果も高くなりにくい。

色々やるから、健康でパワーのある身体を作っていくことができるように、
脳も、時間を区切って、
考えること、やることを変えた方が、長い時間、元気で活動してくれます。

② 視覚化は脳の省エネの最強手段

人間は言語を発達させたことにより、目に見えないものについて議論ができます。概念による思考も可能です。

ただ、これは脳に負荷をかけます。

会議中に、言葉だけで会話をしていると、全員の脳が疲れます。
時折、図式化してみたり、
視覚化する工夫ができると、脳が長く活性を維持できます。

なるべく「思考」そのものに脳のパワーを向けるためにも、
適切な視覚化を使えるようになると、午後からも脳がまだ余力あり!の状態を作りやすくなりますよ。

③ ワクワクすると脳が喜ぶ

気持ちが上がるものに触れると、脳が元気を取り戻します。
大好きなネコの動画を見る、
大好きなスイーツを食べる、
大好きな先輩とランチに行く、
大好きな音楽の話を5分だけ雑談する、、、

なんでも構いません。

短い時間でも良いので自分の気持ちがワクワクすることを挟んであげると、
脳が元気を取り戻します。

④ 習慣化で脳の負担を軽減する

毎日、繰り返しやっている行動については、脳があまりエネルギーを消費しなくてもできるようになっています。

ハミガキをするときに、
まず、歯ブラシを手にとり、ハミガミチューブを持って絞り出し、
口を開いて、右から、、、、

と考えることなく、半分まだ寝ながらでもちゃんとできているのではないでしょうか。

これは「習慣化」による脳の省エネです。

着ていく服を選ぶ、
朝食のメニューを選ぶ、
持っていくものの整理をする、
などについては出来るだけ、習慣にして考えなくてもできるようにすると、
仕事に向ける脳の余力を残すことができます。


脳が元気な朝イチに、その日の優先順位を検討して決める。

同じタスクに長時間連続で向き合わず、時間を区切って刺激を変える。

視覚化を使って、脳の負担を軽減する。

ワクワクすることを挟むことで脳をリフレッシュする。

習慣にできることを増やし、脳に負担をかけない。

いかがでしょうか。

脳は活動量の限界があります。
睡眠によって回復します。

1日のパワーは負荷によって無限に伸ばせるものではありません。
一番、脳が元気な時間に、
一番、重要なことをやるようにすると、
仕事の進め方が変わり、成果が伸びるかもしれません。



いいなと思ったら応援しよう!

【大人のための人生シナリオ】〜自分の本当の願望を軸に生きる
なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。