【燃え滓スケッチ】南山手乙27番館・祈念坂
♢南山手乙27番館
そこは知る人ぞ知るような
傾斜地を望む閑散とした洋館。
私は好んでここへ通う。
この土地らしい山に沿った家々はいつも
キシキシとひしめいている。
赤い屋根や青い屋根、
カラフルなそれらは心をウキウキさせる。
その手前にすっくと伸びる木は季節によって
葉が刈られたり緑緑しく葉を生い茂らせ
街を見守っている。
今は観光客のために開放された洋館は幕末から立っている。
庭は整備され秋バラが見事に咲いていた。
スケッチする傍に蜂や蝶が様子を伺いにくる。
ボーッとなる汽笛を聴きながら
母なる海の存在を知る。
このロケーションに私は惚れた。
スケッチしながらリラックスを得た体験を
沢山の方と共有するための
「最初の第一歩」の今日。
これから屋根のようにカラフルな人々と
出会ってゆくだろう。
楽子
ここから先は
274字
/
1画像
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?