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お知らせ(新春対談の予告)

今から16年程前、大病を患って、全てがリセットポンで現在に至っています。退院後、友人から何かやり残したことは無いかと問われました。多分、余命幾ばくも無いと思われたのでしょう。私もそのつもりであったのですが、奇跡的に現在に至っています。

若い頃単車に乗っていました。十分にツーリングを楽しめていなかったので、もう一度、単車に乗りたいと答えると、どこからか1200ccの大型バイクを調達してくれました。

それから暫くは、(倉庫に入るまでは不動車ではなかったようです)盆栽が始まりました。まずは、埃を被った所や錆びた個所をスリスリ・チョキチョキして綺麗にします。ひび割れた部分の修理や、キャブレターの整備もずい分手こずりましたが、どうにか車検に通る状態まで仕上げて、乗れるようになりました。

GSF1200、那賀川左岸にて

それからというもの、気ままに近場をツーリングしていたのですが、山も走りたいということで、ヤマハのセローという知っている人にとってはとてもオーソドックスなバイクを買って、徳島の山間部ツーリングを楽しんでおりました。

セロー250、スーパー林道徳島のヘソにて

そして、運命の社と看板に出会ったのです。
佐那河内にある天岩戸別神社でした。ご祭神は、天手力男神です。異様な雰囲気に圧倒されながら、オフロードブーツという足首が曲がらない靴によって、まるでロボットのようにして石段を上ったのでした。

天岩戸別神社

そして、その神社には、こんな看板があったのです。

佐那河内村にある天岩戸別神社、天手力男神について

これが縁となって阿波古代史を研究することになり、日本の國の成り立ちに強い興味を抱くようになりました。そして、式内社のことや、古事記・日本書紀を調べ、魏志倭人伝に始まって中国正史を読むようになったのです。

余談ながら、後に古事記真福寺本(古事記最古の写本)の中に、天手力男神は佐那の縣に坐すと記述があることも知るのです。

古事記上巻「手力男神者坐佐那那縣也」

徳島は太古から曰く付きだという話は聞くものの、当時はあまり興味がありませんでした。が、自分の出自だけは気になっており、いったい自分はどんな人とつながっているのかを調べておりました。しかし、この件で中世から一挙に古代へと興味がワープしたのです。

村に三村隆範氏(阿波古事記研究会副会長)という変人がいるという話は聴いておりました。実際、村の役員を仰せつかった折に、彼のベースには何度かお邪魔しております。で、いつだったか、蒲生田岬の突端にある賀立神社で、ウサギの石像の奉納があるというチラシをもらいました。それこそが、『因幡の白兎』だというのです。あまりの噴飯説に、帰宅後チラシは速攻で塵箱の中に入りました。

後に、根拠が無いわけではないと知るのですが・・・当時は、古代史の知見も無く、明治新政府の方針を繋ぐ昭和の歴史教育を受けた普通の一般市民として、奇異に感じておりました。しかし、教育とは実に恐ろしいものですね。古代史は調べれば調べる程闇は深く、近現代史も大切な部分は、ほぼ嘘というのが真実です。ただ、取るに足らない部分は事実です。

文科省の歴史教育とか、大手マスコミの作り上げてきた日本史、神社庁の見解、あるいは現在の考古学や歴史学の偉い先生の唱える説は、史実とかけ離れる場合が多いというのが素直な感想です。文献史学を例に取ると、史書に「東」と書いてあれば、「実際は北のこと」という噴飯以上の推論で成り立っているのは驚きます。まあ、これが現実なのですから仕方ないですね。

私が若かった頃、1970年代などは地球が寒冷化して大変なことになるとマスコミや学者の大合唱があったことを思えば、今の温暖化も似たり寄ったりで、あと50年もすれば、笑える日が来ると思います。電池に革新的な技術が起きない限り、EV車も同様な運命でしょうね。

さて、それから十有余年の歳月が流れ、今では請われれば全国何所へでも出かけ、阿波から日本文化が広まったのだと主張した江戸時代、徳島藩士(本居内遠門下)・池辺真榛先生の志を受け継ぎ、お話をしているのです。人生わからないものです、一番苦手としていた文系の研究をしているのですから。一つには、故・阿波古事記研究会天羽達郎会長(医師)に、「助かった命は意味があるから、世の中に役立つように生きましょう」と諭されたこともあります。

ということで、三村副会長の強硬な企画で、来春そうそうYouTubeでライブ対談をすることになりました。FaceBookもライブがあるので、どちらにしようか、カメラテストをしながら迷っております。

事前に、質問を頂いておれば、紹介・回答もしたいと考えております。まだ、どんな内容にするか詰めてはおりませんが、楽しく会話が弾むように作りたいと思っておりますので、興味のある方は、ご視聴ください。詳細は、Twitter・FBなどSNS等でお知らせします。

一応の予定(変更もあります)
期日:2024年1月5日13時より
場所:落塵スタジオ
配信:YouTube
チャンネルURL:rakujin tousou



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