キャリアアップ助成金活用事例①
btobee社労士事務所の小池と申します。
これまでさまざまな助成金の申請に関わってきました。
ここでは、これから申請する皆さんのために事例紹介をしていきますので、
自分で申請するときの参考にしてみてください。
第1回はキャリアアップ助成金の申請事例です!
提案した経緯
私が他の社労士事務所で働いていた頃、こんな依頼がありました。
・ 不動産業のお客様
・ 社員数10名程度
・ 安く仕入れたマンションをリノベーションして販売してる
・ パートが6名いるが、宅建に合格したら正社員にしてあげたい
実は、当初は「社内制度を整備したい」というご相談でしたが、
一緒にキャリアアップ助成金(正社員化コース)に申請してみましょうと提案しました。
貰えるものは貰っておいたほうがオトクですしね。
お客様も、助成金の申請を快諾、制度改定と併せて申請することになりました。
キャリアアップ助成金(正社員化コース)って何?
申請を提案したキャリアアップ助成金(正社員化コース)は、パートや契約社員、派遣社員などのいわゆる非正規労働者を正社員に登用したときにもらえる助成金です。
以下のような会社におすすめです。
・ これから人を雇い入れようとしている会社
パートなどの非正規雇用者がいるけど、優秀な人材なら正社員登用してもいいよ!という会社
申請のために何をした?
就業規則をつくった
キャリアアップ助成金に申請すると、就業規則の改定をすることになるんですが、このお客様は、そもそも就業規則をもってませんでした。。
というわけで、申請前に就業規則を作成!
自分で作れる方はいいかもしれませんが、右も左もわからない方は社労士に相談しちゃいましょう!
申請書をつくった
対象者3名の方は雇入後6か月を経過していたので、就業規則ができてからキャリアアップ計画の作成・届出しました。
正社員に転換した
計画書には「宅建に合格したら昇給」と記載したので、その通りに実行します。
このお客様の場合には、3名の方は宅建合格をもって正社員に転換しました。
報告書をつくった
正社員転換後、6ヶ月分の賃金を支給したところで2か月以内に助成金の申請書類をつくります。
受け取れた助成金額
結果、お客様は3人の従業員を正社員にしました。
受け取れた金額はこんな感じです。
570,000円×3名=1,710,000円
(有期契約労働者から正規雇用労働者へ切り替え)
※2020/11/28時点での助成額
この通り、170万円も受け取れるんです!
正社員化するときは助成金を使わないと損ですね、、
雇用転換した人数に応じて、もらえるお金が増えるので、
申請する方はたくさん正社員化してあげましょう!
最新の申請ルールはここに載ってますので、
申請してみたい方は細かいルールを見てみてください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html
キャリアアップ助成金のいいところ
お金を貰える助成金制度ですが、良いところはそれだけではありません。
申請をサポートしたお客様からは、こんな言葉をいただきました。
・ 正社員化できるので、パート社員の意欲が上がった
・ 『宅建』が正社員の条件になり、質の良い社員を採用できるようになった
・ 面倒でやってなかったけど、このきっかけで就業規則をつくれてよかった
助成金は、社内制度を整備するきっかけになるので、従業員の方のモチベーションアップや会社への信頼感アップにつながります。
そもそも助成金って国が「会社/従業員のためになるから、やってみて!お金あげるし!」という意図でやってる制度なので、良いことがあるのは当然です。
さいごに
この記事では、キャリアアップ助成金の申請事例を紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか。
キャリアアップ助成金には、正社員化コース以外にも6つのコースがあります。他の記事で、別のコースについても紹介してきますので、気になったら読んでみてください。
btobeeでは補助金や助成金の申請支援や、申請支援ツールの開発を行っています。ご不明点などあれば、以下URLからお気軽にご相談ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSei7i2BMJQZ_d_OBLU6xOTlJzwnQoQlFrrvFFHYSkQzxLOvSg/viewform
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