表紙2

ノート的境界線群 13号

1. 新作詩

「キリン」

生まれたばかりのキリンは
それでもずいぶんと背が高い
高みから見下ろす世界は
どんな感じだい

生まれたばかりのキリンは
空を見上げている
これからどんどん
近付いていくんだ

生まれたばかりの僕が
目指していた視線は
どこに向かっていたのか
越えられたんだろうか

生まれたばかりのキリンは
家に帰っていく
遠い遠い空は
僕らを守っているんだ


2. 新作短歌

子どもから連絡のない親たちが抱きしめている優しいラップ


3.旧作詩

「恋に落ちたの」

ぺけぺけぺー
ぺけぺけぺー
また駄目出しだ
ぺけぺけぺー

とことことー
とことことー
また逃げ出した
とことことー

まるまるまるまる
下さいな
あらあらあらあら
優しいね

とととととー
とととととー
恋に落ちたの
とてちてとー

★もう十年ほど前の作品になるかと思います。こういう作品は難しいな、と最近になって実感してます。ただ、作ってるときはとても楽しいんですよね。


4. あとがき

 ご無沙汰してしまいました。最近は小説をアップしていましたが、詩歌が少しスランプになっていました。そういう時期があるんですね。今年はこの後、ポエイチやポエケットなどのイベントに参加しようかと考えています。いろんな詩人の言葉を聞いて、ヒントにしていけたら、と考えています。

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清水らくは
大変感謝です!