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ノート的境界線群

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詩と短歌を発表します。
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2016年12月の記事一覧

ノート的境界線群 17号

ノート的境界線群 17号

1.新作詩

「青い香り」

無色透明に生まれたかった
そうでなければ鮮やかな光の下で
抱かれたまま育ちたかった
世界は単調に過ぎて
僕はまっすぐにひねくれた

自分で作った盤を抱えて
走り抜ける先
いつもの場所には柵
風もさえぎられている
絶望の種が落ちているよ

一人じゃ
角換わりできないだろ
帰ってこいよ ねえ ねえ
間違いだらけでもいいから
時間よ狂って
あの人

青い香り 少し揺れて

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