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ノート的境界線群

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詩と短歌を発表します。
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2016年6月の記事一覧

ノート的境界線群 14号

ノート的境界線群 14号

1.新作詩

「光景」

桜の季節になると
思い出したように足を向けた
家から一分もかからない公園は
360日ただの光景だった

その場所で朝を待つ
太陽はきっと上る
けれどもそこから先
当たり前のことは少なかった

一人一人去っていく
それは旅立ちだった
昨日までの町は無い
誰も望まなかった異世界

桜の木を見上げる
素知らぬ顔で緑の葉を広げ
町を見守っている
君はもう光景にならない

2.新作

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