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短編小説集

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#Xmas2015

【短編小説】 年末パズル祭り

  そうだ、それ以上のイベントを作ってしまえばいい、と考えた。定着するには季節に合ったものがいいし、一人で家にいる理由ができるのがいい。そして、世間の支持を得るにはお金が動く方がいいだろう。

 そこで考えたのは、「特大カレンダーのパズルを作る祭り」というものだった。これならば家でするのが当たり前だし、年末にやる理由があるし、お店も儲かる。

 まずは自分でやってみないと話にならない。パズルを買う

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本当のサンタクロース

本当のサンタクロース

 布団の中で、僕は寝息のまねを続けていた。

 今年こそは。今年こそは起きてなきゃいけない。

 どれぐらい時間が経っただろうか。足音が、こちらに近づいてくる。

 気付かれちゃいけない。必死で眠ったふりを続ける。ごそ、と音がして、枕元に何かが置かれたのがわかった。足音が、遠ざかっていく。

 しばらく時間がたって、布団から顔を出す。いつもの年と同じように、大きな箱が置かれていた。

 僕はその箱

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