2014年11月の記事一覧
【短編小説】 天空の門
ある日、宇宙からの強い光線によって、天使たちが滅びてしまった。そのため神々は、仕方なく悪魔たちに助力を願った。
ある悪魔は言った。
「いい気味だ、どうせならお前たちも滅んでしまえばよかったのに」
またある悪魔は、こう言った。
「天使の仕事に耐えられるなら悪魔になってねーよ」
さらにある悪魔は言った。
「うぜえよ」
結局神々は、これまで天使たちが行っていたことを自分たちでしなくてはならなく
【短編小説】ねえ、君となら
君が見付けてくれた湖で。
僕は間違って黒い服を選んでしまいました。君は生真面目に「死に装束なのに」と言って、白いTシャツを着てきたのに。僕はまた間違ってしまいました。それでも君は、僕を許してくれます。
君が見付けてくれた湖は、とても澄んでいるけど、世界一綺麗ではなさそうだから、好き。そして君も、世界一ではないけれども、とっても綺麗です。
でも、二人は途方に暮れました。入水自殺のやり方がわか