ニオイの日に思う「しわい屋」の幸せ
きょう2月1日は「ニオイの日」。「寒の土用丑の日」の「二の丑」でもあります。
ニオイの日はP&Gの「ファブリーズ暮らし快適委員会」などが制定。寒の土用丑の日は、うなぎの街・長野県岡谷市から全国発信している新しい習慣です。
落語で「匂い」「うなぎ」とくれば「しわい屋」ですね。
平賀源内先生によって夏のスタミナ料理として定着したうなぎ料理ですが、うなぎの本来の旬は冬であり、寒うなぎは脂が乗っていて栄養価が高いそうで。
このため、うなぎが出てくる落語の多くは夏の噺として演じられますが、冬の噺として演ってもOKだと私は思います。
「しわい屋」はケチにちなんだ小噺のオムニバス的な一席で、うなぎ屋の隣に引っ越した男がうなぎを焼く匂いを嗅ぎながらご飯を食べていると、月末にうなぎ屋が「嗅ぎ賃」の集金に来た。これに対しケチな男は金を払う音を聞かせて対抗したという…。
ネットの無料ニュースで見るうなぎの蒲焼はうまそうですが、匂いはしないし、現物も目の前にありません。
うなぎ屋のダクトから店頭に排出される煙、それだけでご飯が食えそうだと思えるほどの食欲をそそる匂い…たまりませんな。
うなぎを食わないしわい屋は炭水化物しか採れませんが、いま家の中でPCの画面に向かって腹を空かせている私より、ずっと幸せです。