仕事はほどほどに手を抜きながら(落語のマクラ)
鈴々舎馬るこです。
昨年ですが、
50分の朗読を録音してラジオで放送するというお仕事をいただきました。
毎回演者を変えて放送している番組です。
スケジュールを見ると、午前10時から始めて、「途中昼食をはさみながら」15時までとしてありました。ここ大事です。
私は局の社員食堂のご飯が食べたかったのです。
業界人ぶりたかったのです。
スタジオ入りするとスタッフの方が
「馬るこさん。予定では15時までになってますが、スタジオ延長もできますので」
と言うのです。
「過去に15時までに終わらなかったことがあるんですか?」
「ありましたね。今日中に終わるのかな?みたいな時が」
まあ想像がつきますが、ろくに本読みもせず、本番も噛みまくってなかなかオッケーがもらえなかったのでしょう。
私はしっかり本読みをして、本域の声で稽古をして挑んだので、ほぼほぼ一発オッケー。
なんと11時30分に収録が終わりました。
「オッケーです!お疲れ様でした!」
と言われた時の達成感ったらなかったですね。
「ありがとうございました!本日はお疲れ様でした。どうぞお帰りください」
「え?終わりですか?」
「はい、終わりです。お疲れ様でした」
「解散ですか?」
「はい、解散です。お疲れ様でした」
私は収録というものを勘違いしておりました。優秀過ぎて午前中に収録が終わると、昼食を食べさせてもらえないのです。
逆なんじゃないでしょうか。
こっちはいい仕事をしたのです。
噛みまくってスタジオ延長させた芸人に昼食が出て、いい仕事をした私が空きっ腹で帰されるというのは何か違うのではないでしょうか。
私は怒りに任せて、帰りにケンタッキーを一気食いしました。
この昼食が出なかったことを、落語会のマクラで言いまくっていました。
どこかで耳に入って悪いと思ったのでしょうか。
今年再放送していただいて、再放送料をいただきました。
すみません。この時期の振込は大変ありがたいです。
ありがとうございました。
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