来た!2度目の“『湯屋番』チャンス”!
あら、重大なことに気付いてしまいましたよ。
『いい』の反対は、
『わるい』なのに
『イイ男』の反対は、
『ワルい男』ぢゃないんですね!
ヤダー☆
同義語ぢゃないの♪
今まで、気づきませんでしたー!
ところで、今わたし、むちゃくちゃゴキゲンなんですよ♪
を皆さんが盛り上げてくださったからだろうって?
もちろん、そんなことは語るまでも無くゴキゲンだし胸がいっぱいなのですが、
それだけではなくて・・・
そう!
図らずも、今月2度も
『湯屋番』を観る機会を
ゲットしてしまったのです!!!!
わーーい♪
『湯屋番』チャーーーンス!
落語って、その日の客と他の噺家の様子をみて、その場で自分が何を演るかを決めることがほとんどなので
「7月10日の寄席では、やまだ亭たろの助が『湯屋番』をやりますよー!」
なんて触れ込みはないんです。
(落語会では、演目が予め宣伝されている場合もごく稀にあります)
そんな中で、今月2回も大好きな『連雀亭』で、大好きな『湯屋番』を観れたのはシアワセなことである。
しかも、連雀亭で初高座を披露するニューフェイスの2人が演って沸かせてくれました。
1回目は、柳家寿伴氏。
2回目は、立川談洲氏。
ふたりとも、魅せる腕があるだけでなく、容姿もなかなかのイケメンである。
“イケメン”という言葉よりも“男前”と形容したほうがより雰囲気がでるだろうか。
この『湯屋番』という演目は、『ワルい男』っぽい『イイ男』が演るというのが堪らなく良い!
『チャラくて、女泣かせだけどモテる男』
(に見える人)が演ると、バカバカしさが際立って、一層笑えていいのだ。
“男前が演るアホな妄想劇”
“男前”なのに“アホ”というのが良い。
やはり、“コントラスト”がはっきりしているものは、人の気を引きやすくハートを奪いやすい。
ルパン がカッコイイのも、冴羽 獠がカッコイイのも、この原理からきている。
上手くコントラストを明示することで、“ギャップ萌え”に繋がるのだ。
世の中の“売れているもの”は概ねそれで成り立っている。
普段わたしたちは、自分自身では自覚の無いところにおいても、その“ギャップ萌え”によって購買意欲を駆り立てられている。
そして、『笑いの根源におけるヒント』もそこに隠されていると思う。
ところで、以前のnoteにも書いたのですが、わたし、やっぱり “女性を上手く演れる”噺家にはグっとくる。
そして、この噺家が演る女性というのは、噺家自身が“イイ女”だと思っている女性像なのだろう。
だから、『湯屋番』だけをみても、演る噺家によって、ちょっとずつ“プロ愛人”のキャラクターが違ってくるのがおもしろい。
寿伴さんは、そこはかとなく色香漂うタイプの女性を演ったし、談洲さんは、あからさまにセクシーさを全面に押し出してくる女性を演った。
同じ噺でも、それぞれに色がある。
実に興味深い。
演る女性の色次第で
「きっとこーいう女がタイプなのね」
「きっとあーゆうお店で遊んだりするのね」
「噺は上手いけど、きっと女遊びはしないタイプなのかも」
とか、なんとなーく、そこから趣味嗜好が透けて見えるのもおもしろい。←
“アホな男の妄想劇”を聴きながら、高座から伝え漏れてくる何かの破片を点つなぎして、アレコレとそんな妄想しているわたしもたいがいアホである。
妄想を語る阿呆に聴く阿呆、さらに妄想する阿呆。
寄席とはなんともおめでたい空間である。
あーーー!『湯屋番』楽しかったー♪
このまま“『湯屋番』ブーム”にならないものかと、密かに思っている。
・・・ちなみに、柳亭小痴楽氏の『湯屋番』は唯一無二である☆
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