落語 と “ワンコインの可能性”
あなたは“ワンコインの可能性”を模索したことがあるだろうか。
“ワンコインの可能性”というのは、
『その硬貨の額面分をどれだけ有意義に使いこなせるか』
ということである。
ワンコインと聞いて、一番最初に思いつく硬貨は“500円玉”だ、という人は多いような気がする。
『ワンコイン・ランチ』
なんて言葉が広く使われるようになって、500円玉を連想させるようになったのだと思う。
あなたは“500円”あったら、何にどう使いますか?
あなたの思う有意義な500円の使い方とは何でしょうか?
わたしだったら、迷わずマックの
『バリューセット』
ではなく、
(今バリューセットってあるのかな?)
連雀亭の『ワンコイン寄席』に行きます!
そう、二ツ目専用の演芸小屋『連雀亭』に『ワンコイン寄席』たるものがあり、その名の通り500円で落語を楽しむことができるのです。
令話の時代にワンコインで、エンターテイメント・ショーを観れるとは、なんて費用対効果が良いんだっ!!!
しかも、1時間半で3名の高座を聴くことができます。
実に贅沢なことなのです。
以前、とある噺家さんが、
「映画料金が100円値上りしたでしょう。同じ映像流しているだけなのに。こちとら、人が毎回話したってんだい。しかも、消費税だって値上りするでしょう。テイクアウトだと8%のままらしいね。そしたら、この前の客が“寄席で笑わずに我慢して、家で笑ったら木戸銭負けてくれんのかい?”ってね。バカ言っちゃあイケナイよっ」
というような秀逸なまくらで客席を沸かせていたことがあって、
「おおっーー!笑いの“テイクアウト”かぁ、斬新!」
と感動したわたしは、寄席の後にその落語家さんに、ちょっと高級な金色のポチ袋に“値上り分の”100円玉だけ入れてやうやうしくそれを手渡したことがあった。←
粋な洒落に粋な返しをしたつもりである。笑
確かに人件費って高いものね。3人が披露して500円って安いもんね。大変よね。うんうん。
そんな中で煌めいて芸を磨き続ける噺家さんはやはり凄い。
本当に“マッチの火花”。
ただ、“人の話しを聴きに行くだけ”ではないプライスレスな何かが、そこにあるから、本当に500円はお値打ちだと思う。
そんな連雀亭は6月末までお休み。
7月からはニューフェイスを交えて再開する。
どんなマッチの火花が弾けて、わたしの“心の深いところに灯をともしてくれる”のか今からとても楽しみである。
ところで先日noteで初めての“サポートする”から『500円のおひねり』をいただきました!
今まで“サポートする”で投げ銭をしたことはあったのですが、いただいたのは初めてで、それがこんなに嬉しいものだとは思いませんでした!
わたしは“サポートする”の欄に
『500円あればワンコイン寄席に行けちゃうんです☆』
と書いてあるのですが、
「行ってらっしゃ〜いっ!」
というメッセージとともに、さりげなくプレゼントしてくださったのです。
なんて粋なんだ!
ニクいっ、カッコイイ☆
えぇ、わたしの心の深いところに灯がともりましたよ。
『もっと落語や寄席に行って、もっともっと楽しい記事を皆さんにお届けします♪』をお約束しなくてはなりませんね。
しかし、プロの物書きでは無いわたしに500円をペイしてくれるなんて、もう嬉しすぎたので・・・
「ママ!テストで100点とったよー!」ってはしゃぐ小学生並みのテンションで、
「500円いただいたよーー!」って、興奮しながら夫に話しました。
そしたら、一緒にすごく喜んでくれて・・・
「よかったね☆それで美味しいものでも食べにいこっか!笑」
「NO——————っ!!!笑」
ふぅ。アブナイ、アブナイ。全力阻止。
「じゃあ、その500円は何に使うの?」
「明日、寄席に行くの。コロナ後初めての生落語。そこでね、噺家さんへの心付けにあげるの」
そして、そこで彼はにっこり微笑んで、わたしにこう言ってくれました。
「キミは幸せで豊かだね♪」
と。
きゅんっ/////
やっぱり、この人大好き♪
そして、嬉しい。
“お金を巡らせること”は“あたたかい気持ちを世の中に巡らせること”だと夫と義父に教えてもらったような気がする。
義父は、夫以上にユーモアと柔軟性があるとても洒落た大人で、純ジャパニーズでありながら“チップをあげる”のが大好きな人。
キザでしょ?笑
多分、財力をひけらかしたいというわけではなく、人の喜ぶ顔が見たい人。それが自分の喜びにつながっている人。
(そもそも見せびらかすに値する財は無い。笑)
夫は、クチには出さないけども、そんな父が大好きでファザコンの気が若干あるから、きっとそのマインドを受けついでいる。
彼もまた、“自分から何かを出して巡らす”の意味をよく知っている人。
わたしは、そんな彼らの豊かなハートが大好きである。
実際に「ありがとう」「おめでとう」「頑張って」などの伝えたい熱い思いはお金に乗せやすいことも実感としてわかってきたのは、彼らのおかげだと思う。
そして、お金だけでなく“なんでも巡らせること”の重要性に気付いたのは、以前訪れた“奈良旅行”がきっかけだと思う。
(“奈良旅行”についての詳細は、機会があればまた今度記します。)
前述の通り、今、連雀亭自体は閉まっている。
が、首都圏の各寄席もコロナ対策を強化しながら、ぽつぽつやり始めるようになってきた。
そんな中、巣鴨にあるスタジオフォーというイベント小屋で定期的に開催される『巣ごもり寄席』 に行ってきた。
もちろん、特別な500円玉を大事に握りしめて☆
そして、おめあての噺家さんへの“お心付け”としてお渡しさせていただきました♪
(※巣ごもり寄席は木戸銭1000円也。行かれる方はご注意あれ)
あぁ。
落語における“ワンコインの可能性”は、木戸銭以外にもありましたね。
そして、“100円玉”もワンコインでしたね。
ふふふん♪
追記
改めて、このnoteを読み返して、
「あぁ、シアワセだな」と。
わたしにあたたかい500円を贈ってくれた人
わたしにあたたかい500円の使い道を教えてくれた人
わたしにあたたかい500円を贈りたいと思わせてくれた人
そんな素敵な人たちとの接点を持つことができて、わたしはシアワセものだなぁとしみじみ思いました。
尊いなぁ。
本当にありがたい。
(2020/6/19 加筆)
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