寿限無くんに逢いたい!
今わたしが一番逢いたい人。
それは、憧れの“寿限無くん”
『寿限無』とは、古典落語の演目のひとつ。
「じゅげむじゅげむごこうのすりきれ~」から始まる、恐ろしく長ーい名前の少年・寿限無くんが主人公。
落語を聞いたことない人でも知っている、おそらく一番有名な落語演目。
縁起担ぎのつもりでつけた長い名前のせいで、逆にいろいろと災難に見舞われて本末転倒でおっかしいよね、という噺。
イギリスの正式名称
『United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland』
(ムダにネイティヴ感満載の発音で読んでね)
より、はるかに長いその名前は、まさにキラキラネームの先駆けである。
ここで、みなさんお気付きだろうか。
この寿限無くんの核となる名前は、“寿限無”ではなく“長助”であるということを。
そう、“長久命の長助くん”なのだ。
(“幻の銀侍くん”のようだ)
いかりや長介氏がいるのだから、同じ読み方の“長助”なんて、たいして突飛な名前ではないように思う。
しかし、令和の新生児の間では“長助くん”より“寿限無くん”のほうがずっと多いような気もする。
わたしが親ならば、息子には“寿限無”も“長助”も名付けない。
でも、わたしがどこかの大手企業の面接採用担当者ならば、“寿限無”なんて名前をみた日には、
「いいねぇ~。キミの名付け親のセンス、いいねぇ~。わたしは好きだよぉ。」
って、三遊亭遊雀氏が演る『熊の皮』のお医者先生のように、にまにまニタニタしながら即採用しちゃう!←
さて、逢いたい彼を“長助くん”と呼ぶのが相応しいのかもしれないが、そんな風には絶対に呼ばない。
ましてや、“海砂利水魚くん”だなんて絶対に呼ばない。
なんだか“邪悪なお兄さん”っぽくなってしまうから。
(わかる人はクスってしてやってください)
それにしても、寿限無くん逢いたい!
マリリンに逢いたい!くらいに。
シロ、健気だったよね。
胸打たれたよね。
(こちらもわかる人だけ微笑んでください)
あまりにもベタすぎる噺故にレアキャラになってしまった寿限無くん。ちょっした噂や風の便りには聞くが、ご本人にはなかなかお目にかかれない。
実はわたし、生で『寿限無』を観たことがない!
もし聴いた機会があるとするならば、以前NHKで放送していた『落語 THE MOVIE』の中でだと思う。
ここ数年内で落語ファンになった数名の人にも訊ねてみたけども、「初天神は良く聴くけども、寿限無は聴いたこと無い」という声が一番多かった。
誰か演ってくれないかなぁ・・・寿限無。
例えば、ここ最近(2020/4/1)JUGEMブログを始めたばかりの桂優々氏とかさ。都内の寄席にいらした時に寿限無くんも連れてきてくれないかしら。
優々さん、今から始めるのに「JUGEM(寿限無)ブログなの?」ってちょっと思ったけども、なるほど、落語家らしいチョイスである。さすがプロである。
『生・寿限無』に出会えた方は、ぜひともご一報くださいませ☆
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