ファーストフードより気軽な、寄席。
最近はマクドナルドに足を運ぶことも無いのでわからないのですが、昔頻繁に通っていた頃は、500円の“バリューセット”たるものがありました。
『スマイルが¥0』
で販売されていた時期より、少し後のことだったと思います。
ハンバーガー、ポテト、ドリンクのセットでワンコイン。まぁ、正確に言うと消費税込みで525円。
本当にわたしが小さいときはファーストフードは『高い』という印象でしたが、このバリューセットの登場により、手の届きやすい身近なものになったような気がします。
さて、10代のわたしはお財布のなかに500円があれば、マック(マクド)に行きました。
(ちなみにケンタッキーのことは、『ケンタ』『ケンチキ』『ケーエフシー』のどれで呼びます?わたしは『ケンタ』派!ビスケットが大好き!← 聞いてない)
20代のわたしはお財布の中に500円があれば、スタバに行きました。
(スタバって、呼称に地域差無いよね?まさか『バックス』とか言うの?チャラーい☆)
30代のわたしはお財布のなかに500円があれば、連雀亭に落語を聴きにゆきます。
(食い意地を張らなくなった自分を褒めてあげたい。ちなみに連雀亭は『ジャクテー』って言うんだよ。“バクテー”みたいに。← やはり食欲旺盛。)
あ。ちなみに、連雀亭を『ジャクテー』と呼ぶのはわたしだけです。
とある雑誌社の、20代女性をターゲットとした人気ファッション誌の価格は、“スタバのドリンクの価格”を参考にして付けられているのだと聞いたことがあります。
その当時、当該雑誌は確か700円くらいの価格帯で、20代女子が好んで飲みそうな“なんちゃらフラペチーノ”を想定して設定されていたのだろうと思います。
実はこの雑誌、宝島社の『steady.』だったと記憶しているのですが、今発売中の2021年2月号、上白石萌音が表紙のものは1420円(!)もして、ムック本寄りになっています。
数年の間で、宝島社のマーケティング戦略に変更が生じたか、さや香の記憶力に衰退が生じたかのいずれかなので、どちらが真相でもそっとしておいてやってください。
さて、寄席の中でも『連雀亭』というところは“二ツ目のお勉強の場”なので木戸銭が非常に安価です。
11:30 〜 12:30の“ワンコイン寄席”は、その名の通り500円。(2021年1月現在)
そう。
マクドナルドのバリューセットと同じ(ではない!25円安い!)なのです。
なんなら、バックスのなんちゃらフラペチーノよりも安いのです。
コーヒー1杯よりもお手軽でお手頃な、“ファッションセンターしまむら”もびっくりなプチプラ感です。
これでは噺家さんも、いくら“お勉強”だとは言え、商売あがったりだろうなと思うのです。
「お客様の前で落語を演れることは本当に幸せです」
それでも、そうまくらでおっしゃる噺家さんが何人もいらして、コロナ以降、ますますそんな言葉を耳にする機会が増えたように思います。
さみしくなってしまった客席に向かって、自分の“役割”を全うしようと自身の全てを振り絞って笑顔を届けようと努める噺家さんたちを拝見していると、もう、いろんな意味で胸がキュッとなります。
と、同時にやっぱり「ヒトがヒトに与えるパワーは、わたしたちが普段思っている以上に大きいのだなぁ」と実感させられるほどに、元気でゴキゲンになれます☆
パワースポット以上に、パワースポットだなぁと。
少なくとも私にとって、ファーストフード店よりお手軽な寄席は、そんな場所なのです。
誰でも参加できちゃう!
大人の文化祭やってます♪
2021年もまだまだ突っ走ります!
ご参加お待ちしてます☆
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