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【金原亭伯楽・龍馬二人会】

落語であなたの人生をナビゲート!おとうふメンタル〇ら落語コンシェルジュ®相山美奈子です。

金原亭伯楽・龍馬二人会は池袋演芸場。師匠と弟子の親子会も、寄席で聴けるのはなんとなく嬉しいです。

★古今亭菊一  子ほめ

口調がきれいで、きちんとしていて気持ちがいい。前座噺って会話の運びや、場面の展開などとてもよくできているなあと改めて実感。

★龍馬   茶の湯

隠居がこの家に引っ越してから見ていなかったと茶室に入るが、化け物使いの隠居ほど几帳面じゃないのかな。茶を入れるのにむくの皮で泡がたつのを、蟹がひっくり返ったようとのフレーズがいい。お茶を飲むのも命がけ。

★伯楽   代り目

おかみさんの外(車屋)と内(亭主)との態度の差が激しいが、昔の女の人のかわいらしさが伝わってくる。

★伯楽   猫の皿

女房と別れて別の女と暮らしているといい、炊事洗濯食事と全部やってもらっている。女と言っても妹。いかにも落語家さんのふわふわした会話がなごむ。以前はこうした人が多かった。先代馬生師匠の名前の由来、馬の生まれる原から馬生。ご自身の伯楽は、馬の目利きの名前。馬の市場で売れ残った馬を振り返って見たところから、周囲があれは名馬なんだと思ったほどの人。 龍馬師匠は、馬の字をつける時に龍馬になった(かな?)由来から骨董の話、そして本題へ。好々爺に見えてしたたかな茶店の親父、ああいう生き方もいい。

★龍馬   千両みかん

例の4千万の誤送金、大金が手に入ったらおかしくならない?から噺へ。確かに一瞬ぞっとするかもしれないが、人生賭けるならあと一桁欲しい。若旦那のうぶさが育ちの良さを感じる。みかん問屋の主人の貫禄と品のよさが、万惣の覚悟となって伝わってくる。店の主人と奉公人の金銭感覚の違いの何とも言えない悲しさ。

師匠と弟子の会は、本当の親子じゃないけど、芸の上での親子だから親子会。一門の雰囲気や受け継ぐを感じることのできる

親子会や一門会は大好きです。


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