【笑うなら、今。】
落語であなたの人生をナビゲート!おとうふメンタル〇ら落語コンシェルジュ®相山美奈子です。
笑うなら、今。は、5日新宿文化センター
★桂伸び太 からぬけ
から抜けとは、出し抜いてやったの意味。穴子はぬるぬるしていて、つかむとするりと逃げることから、それと掛けたものとされているよう。
★春風亭柳枝 堪忍袋
いつの世も変わらない夫婦げんか。たった一人きりにならない限り、人間関係はなくならない。お金の有る無しも関係ない。
袋がいっぱいになったからもう使えないと言われたのに、無理やり袋をひったくり口を開けてしまう。そこから出た言葉で幸せになったのか不幸のままなのか?
★三遊亭萬橘 猫と金魚
何度聴いても楽しい「番頭さん金魚どうしたい」「私、食べません」
「笑顔で傷ついている時もある」と師匠。番頭も頭も猫が苦手。
★桂宮治 ちりとてちん
華やかさが増して、落語家よりお笑い、テレビタレントみたいに見えてきた。人の気持ちにすっと入ってくるが、「本音の訳がねぇだろ」と小声で毒づく。物凄い瞬時の計算をして話しているんだろう。駆け引きみたいのがちらちらする。
★立川談修 人情八百屋
ずっと笑わせる落語が続き、どうなさるのかと思っていたら人情八百屋で締めてくれた。平助や鉄五郎の気持ちに涙が出る。しんみりする中に所々噺を壊さない笑いがのぞく。いつの世も人の真心は変わらない。談修師匠の凄さを見たかー!これぞ立川流!
今回はホール落語で、寄席形式の落語会。大好きな人ばかりだけど一席の時間は限られているから、じっくり聴けるわけじゃない。楽しかったけど、私はやっぱりじっくり聴ける独演会形式が好きだなぁ。