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「らくがき」ができる在り方


子どもが紙いっぱいに自由に線を引き、形を生み出している姿を見たとき、私たちはそれを「ただの遊び」「無意味な落書き」「まだ考えがまとまっていない証拠」と思うかもしれません。しかし「落書きができる在り方」そこに目を向けることで、私たちは現代社会の抱える問題を別の視点から捉え直すことができるのかもしれません。

私たちは「何か意味のあるものを作らなければならない」「うまく表現しなければならない」と考え、自由に描くことを躊躇するようになる。間違えることを恐れ、評価を気にし、自分の感覚をそのまま形にすることをためいがちではないでしょうか。

でも、もし大人も「落書きができるあり方」を持ち続けることができたなら、今の社会はどう変わるでしょうか。

今の社会には、「正解を求める文化」「効率を重視する価値観」「間違えることへの恐れ」が根強くあります。確かに、ルールを守ることや正確性を求めることは、社会の秩序を維持するために大切なことです。しかし、その一方で、私たちは「自由に考え、試すこと」の価値を見落としてはいないでしょうか。

そこの価値に多くの人が気づくことで、心を壊す人が減るのではないでしょうか。

子どもの落書きは、まさに「自由に試してみること」の象徴です。何の制約もなく、ただ純粋に「描くこと」に没頭する。そこには、試行錯誤があり、偶然の発見があり、自分だけの視点があります。もし大人も、このような「在り方」を持つことができたなら、仕事や社会の中で、新しい発想や柔軟な環境が生まれやすくなるのではないでしょうか。

例えば、企業のイノベーションを生み出す場面でも、柔軟な思考が求められます。また、問題を解決するとき、一つの視点に固執してしまうと、なかなか突破口が見つかりません。

しかし、らくがきができる在り方のように「とりあえず試してみる」そのようなマインドが浸透していたら、可能性が広がるかもしれません。

また、教育の現場においても、子どもたちが「間違えてもいい」「自由に考えていい」と思える環境があることで、学ぶことそのものを楽しむ力が育まれていきます。落書きができるということは、「試してもいい」「失敗してもいい」と思える、子供らしさがあるということです。そのあり方こそが、社会全体の柔軟性を高める鍵になるのではないでしょうか。

らくがきスターのお知らせ


これは「らくがき」ができる在り方を育むアートプログラムになります。

#らくがき

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