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ヤサイちゃんオーディション

2022年3月中旬、
" 野菜が食べ放題な場所に移住できる "という
なんとも不純な自己解釈動機のもと内容や応募条件などもよく読まず、ヤサイちゃんオーディションなるものへ応募していました。

野菜大好きだし♫今やってるお絵描き旅と絡めて何かできたらおもしろそう♫
みたいなテンションでしたが、根が真面目な私はなんだかんだ長文でエントリーシートを書いていました。

が、まさか受かるなんて思っておらず。


(ここだけの話、一次選考通過のメールが届いたとき何の事かさっぱり分からず送信済みメールを漁りまくりました。)
応募フォームが見つかりホッとしたのも束の間、
自分で書いたはずのエントリーシートの内容が
超ッッッ自己中心的で顎が外れそうでした。

なぜこれで受かったんだ。

マジか。まじか。本気か。正気か?
待て待て応募条件は?この会社は?

ここにきて初めて調べ始めました。
(本当に失礼極まりない)

さかなクンに次ぐヤサイちゃん発掘
-18歳以上男女問わずメディア出演予定賞金あり移住サポートなどなど-



まずいぞ、私は人前が大の苦手で今のお絵描き旅だってそこでつまずいてるくらいなのに…
うわあぁすんごいデッカイ会社じゃあん‼︎てかめちゃくちゃ良い所じゃあん‼︎こういう場所好っきだなぁいつか自給自足してみたかったしなぁ‼︎ 夢ふくr
いやでも…こんな好条件なオーディションはタレントとかになりたい子がやるべきだろうから、私はあくまで自由な主張を続けよう。(どこかでふるいにかけられるだろう。)と心の波荒く考え込んでいました。

その後、まさか残してもらえると1ミリも思えないほどに自由すぎるPRを続け、動画審査やオンライン審査(2回)などを通過し最終まで残る運びとなりました。

いま思えばですが、オンラインで顔を合わせお話をする際に何度か聞く言葉がありました。
" 皆さんの個性を活かして活動して頂きたい "
ヤサイちゃんとはいえ、別にキャラを作らなくていい無理をしないで欲しいありのままで表現してくださいといつも仰っていました。

オーディションの内容に合わせすぎることなくPRし、自分のままで受けてこられたのは心のどこかにあの言葉が残っていたからだと思います。(もちろんそばで応援してくれた恋人や家族の言葉もありましたが!)



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ここですごく話は変わりますが、
私は2019年に写真展を開催しました。
1年間撮影を繰り返し何千枚にもなるフィルム写真の中から100枚程度を選びひとつの箱に詰め込みました。あの期間、予想よりもはるかに多くの方が来場してくださったことや涙を流して帰っていく人たちが何人も居たこと、その全てが私のなかでこれまでにないほど大きな感動として深く残っていました。
達成感はもちろんのこと、納得や妥協、やるせ無さや自己肯定までもが鮮明に私の人生に刻まれました。

それももう3年半も前の話。

私は情けないことにそこから本当の意味で前に進んではいませんでした。そしてその事に気づいていませんでした。いや、気付かないフリをしていました。
沢山の人に出会い、様々な人と顔を合わせ、力を合わせ、作品を残し、自分の好きな絵と写真を続ける。
そうやって好きなものを自分の周りに並べては、
大丈夫私は前に進んでいると言い聞かせるように行動だけは止めないと決めていました。



そんな時にヤサイちゃんオーディションという全く予想のしていなかった方向からの風。
まさかここで自分の力を見直すきっかけになると思っていませんでした。これは間違いなく企業様がとても寛大な心をお持ちだったからだと思っています。

最終オーディションは千葉県香取市のザファームさんで開催されると前もって決定しておりましたが、開催の案内(内容)を知った時とても驚きました。
あくまでもこちらは応募した側であり選ばれる側であるはずなのですが、そんな事を一切感じさせない待遇に非常に心温まる2泊3日間となりました。

コテージまでの道


コテージ



至れり尽くせりって本当この事だよね…と
他の候補者の方とお話をするほどに。

あっちなみにオーディションは1日だけなのですが、家が遠い方の前泊や当日の打ち上げなどで2泊3日間滞在させて頂きました‼︎ (ザファームさんの優しさ)

そんなこんなで最高のコンディションの中で行われたオーディションでしたが、結果としては別の方がヤサイちゃんとなりました。
《安藤飛翔くんです!よろしくお願いします!》
ただこの結果に対し、候補者全員で喜べるほど満足しており、やったね‼︎と心からの嬉しさがこみ上がりました。これは候補者の中で誰がヤサイちゃんになったとしてもこの気持ちだったと言い切れます。

それほどにそれぞれが全く違う魅力を持っており、
全員を尊敬できたからです。

3回のチャンスの中で自分らしさを表現する機会をいただきました。特に絵本を描いたことが心に残っています。変わり者の自分とトマトの成長を重ねるお話を描きました。お題としては野菜との会話をする時間だったのですが、私は野菜になったつもりで絵本を作っていきました。少しズレているものの、自分にできることを形にするという視野が広がった課題でした。
あっあと、自己PRの時間で審査員の方からの質疑応答にて、絵をいくらで売っているのかという質問に対し、いくつ売れているのかと聞き間違えたことによって返答になってない場面があるのでそれだけはとても後悔しています。泣
そう考えると色々とズレてしまってるなぁ!

絵本読み聞かせ中


総じて、

めちゃくちゃ楽しかった。
正直本当にこの一言に尽きるのですが、自分のなかでの変化として最も大きい出来事にも気付きました。
ずっと心の奥で留まっていた苦しくて重たい何かがスーッと知らぬ間に流れていった感覚でした。

2019年を超えた。

オーディションからの帰り道、なぜか涙が溢れて止まらず寂しい気持ちでいっぱいだった私は、何がこんなに寂しいのか自分でも不思議でたくさん考えました。

ヤサイちゃんになれなかった悔しさは1ミリもない。安藤くんが適していて心から納得している。
ザファームという場所が素敵だった事にもっと居たいと惜しみを感じている。確かにそうだけど、また来ればいいし来るつもりでいる。
みんなと離れる悲しさ?また会える気がするしなぁ。
胸がスカッとしている、久しぶりに感じる爽快感かも、いつからこれ感じてないんだっけ…。


あ、、、個展だ。

大きな感動、達成感、納得、自己肯定

どれだけ体を使い行動しても何処かむず痒いままだった、あの感覚を更新した。
あの日からやっと心が動いたんだ。

だからこれ、嬉しくて泣いてるんだ。

ヤサイちゃんオーディションには、野菜にとらわれない大きな範囲で自分たちを見てくれる方々がたくさん居てくれたから、これまでの自分を救ってもらえたんだと気付くことができました。
企業さん達やプロデューサーはもちろん、そこで働くスタッフの方までもが、とても温かくこの機会を頂けた感謝と喜びでたくさん泣いて帰りました。

絵を置いて帰ったの図


過去の自分の感情を越えるという経験

感受性の強い私には日々生きるだけでも忙しい為、
爆裂な何かが無い限り何かを越える事ってとても難しいものだったからこそ、ニートでお絵描き旅をするっていう選択をしたんですけれども。
それでも何か変わらないような気がしてたんです。
どこか満足いかない気持ちがあるというか。
それを願ってもない方向から引っ張り上げていただいた事、これからも忘れずに活動を続けていきます。

ああ〜本当に胸がいっぱいなんだよ。

こんなに気持ちよく空気が吸えるのが3年半ぶりなんだなぁと。何かに追われてるわけでもないのにずっと焦ってて、焦っても仕方ないことくらい頭では理解できてるけど、生き急ぐ癖ってなかなか直らないから本当に救われたんだよなぁ〜。
誰かがとか何かがっていう一粒じゃなくて、
あの環境であの方達であの場所であの空気の中あの野菜を食べたから(?)っていう、出会った人や物すべてのタイミングに引き上げられたなぁと思います。

ちなみにこんなに長い言葉を読んでくださった方は、
他のnoteを見るとどれだけ私が病んでいるかよく分かってしまうのであまり読まないでいてもらいたい。笑
とはいえどれもこれも私の破片なので変わりはないのですが…

本当にありがとうございました。
結果以上に、人生においての変革となりました。

また遊びに行くのが楽しみだなぁ。

人間がだいすきだー!
野菜もだいすきだー!

地球に生まれてよかったー!

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