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原発のコスト計算考えてみた

資源エネルギー庁の原発コストのページの矛盾点をまとめてみるひとりごと。https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/nuclear/nuclearcost.html#topic03

・燃料量
ほかのものは原料でカウントしているようなのに、原発だけなぜ濃縮ウランで計算しているのか?
濃縮ウランになるまでに、ウラン鉱石→イエローケーキ(精製された粉末)→六フッ化ウラン→濃縮ウラン と精製工程がある。
https://www.jnfl.co.jp/ja/business/about/uran/summary/flow.html
イラストも、比較しているほかの燃料は船で運んでいるのに、濃縮工場から運ぶという意味でトラックなのか・・・
でも実際は海外で掘ったウラン鉱石なくして濃縮ウランは作れない。
濃縮ウラン1トンが、一体何トンのウラン鉱石から作られるのか、という明確な数値はなかなか見つけるのが難しい。

https://www.jaea.go.jp/03/senryaku/report/rep06-5.pdf
この日本原子力研究開発機構2006年のレポートによると(6p)、憐鉱石1トンにつき70gのウラン量、とある。このウラン量は精製する前の段階で、ウラン235を3〜5%の濃度まで高めた濃縮ウランにするまでにはまだまだの前段階。
=イエローケーキ70gと仮定してもよいものなのかな。
日本原燃の濃縮仮定のページによれば、六フッ化ウランまでは、濃度は0.7%のままだと思われるので、
鉱石1トン=イエローケーキおよび六フッ化ウラン70gと仮定(ウラン濃度0.7%)とすると、濃度を最低限の3%に高めるには、0.7×4.28571429=3%、4.3をかければよいから、濃縮ウラン1gにするために、イエローケーキおよび六フッ化ウランは4.3g必要ということになる。だから、70gを4.3で割って、16.279・・・16.3gとなる。
鉱石1トン=イエローケーキおよび六フッ化ウラン70gと仮定(ウラン濃度0.7%)=濃縮ウラン16.3g という試算ということにしよう。逆にすると、濃縮ウランを1トン(100万g)つくるのに必要な鉱石は、100万g➗16.3g=61,349.6933、6万1,350トンということになる。

100万kWの電力を生み出す原発を1年間運転したとすると、そのために必要な燃料は21トンです。

とあり、この燃料は濃縮ウランのこと。
濃縮ウラン1トンにつき、鉱石は6万1,350トン必要とすると、128万8,343.56トン。
前述の資源エネルギー庁の比較によると、100万kwの電力を生み出すために必要な燃料比較は、
LNG91万トン、石油155万トン、石炭235万トンだから、ガスと石油の間くらいの量になるということか。

LNG91万トン、ウラン鉱石129万トン(四捨五入しました)、石油155万トン、石炭235万トン

実際には日本にやってくる時には六フッ化ウランの状態か、イエローケーキの状態だから、運ぶ時のコストや量を比較するなら、また違った表現になってくるのかもしれないけれど。
でも、ウラン鉱石の場合、ここから3回も精製しなきゃいけない時点で高コストだろ!って思ってしまうのですけど。ふつーに高コストでしょ・・・人件費、稼働かけすぎでしょ・・・?技術を尽くしているのだと思うけど、こねくりまわしすぎておかしなことになってるパターンとしか思えないんだけどな。。。

そんなことも調べながら書いた記事がこちらです。 


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