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中山間地とはなにか

ここに住んでいると当たり前のように交わされる「中山間」という言葉。
色川で交わされる時は「中山間地直接支払い制度」のことを指しているのだが、まあそれは置いといて、じつは世の中的には中山間地って全然当たり前の言葉ではなかったのだということをすっかり忘れてしまっていた。
かつ、中山間地ってなに?と聞かれると、答えに窮してしまったので、
改めて調べてまとめておきたいと思う。

まずは、基本の基本、正しい農水省による明確な定義はこちら。

中山間地域とは、農業地域類型区分のうち、中間農業地域と山間農業地域を合わせた地域を指しています。
山地の多い日本では、このような中山間地域が総土地面積の約7割を占めています。
この中山間地域における農業は、全国の耕地面積の約4割、総農家数の約4割を占めるなど、我が国農業の中で重要な位置を占めています。
(中山間地等について・https://www.maff.go.jp/j/nousin/tyusan/siharai_seido/s_about/cyusan/)

ん?7割?ということは、いわゆる森林面積とイコールということ?と思ったが、全く関係がなかった。

 国土に占める森林面積の割合を森林率といい、現在約66%

調べてみてわかったのは、「中山間地」とは、あくまでも農水省における地区区分だが、なんだか今や結構力を持つ言葉として、地域系の話をするときに使われるようになっている、ということ。一般的に使われている感じだと、中山間地=農山村地域、と読み替えても差し支えのない用途で使われることが多いように思う。

そもそもの言葉の成り立ちを考えるならば、このような農水省の区分であり、主には「中山間地域直接支払い制度」という法律であり、補助金のために必要な区分ということなのだと思う。

中山間地域直接支払い制度とは、民主党政権時代に始まった、田舎の土地には多面的価値があるから、そこを維持するために必要なお金は国が補助しましょう、というような仕組みだったはず(違うかもしれません、のちほど調べたら追記します)。

今回改めて、「中間地」の曖昧さ・・・!が印象に残った。
山間地じゃない!都市部でもない!そこそこ都市部でもない!その他の土地、が中間地ということなのですね。20%未満でも20%以上でもいいってすごく不思議な定義に思えました。

中間農業地域
・耕地率が20%未満で、都市的地域及び山間農業地域以外の市区町村及び旧市区町村。
・耕地率が20%以上で、都市的地域及び平地農業地域以外の市区町村及び旧市区町村。
966市町村

山間農業地域
・林野率80%以上かつ耕地率10%未満の市区町村及び旧市区町村。
731市町村

先日いろいろ調べた、木質バイオマスの取り組みが進む山形県最上町は森林面積84%とのことだから、おそらく山間農業地域になるのかな?かつ耕地率が満たされているかわかりませんが。

以上、中山間地とは何か、でした。

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