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NHK大河ドラマは通訳ガイドの友! 

今更なのですが、去年の大河ドラマ「青天を衝け」の録画をやっと最後まで見終わったところです。近代日本経済の父と言われる明治、大正期の実業家渋沢栄一の生涯を描いたドラマです。実はドラマを見るまで、あまりよく知りませんでした。

渋沢栄一は1840年埼玉県深谷市の農家に生まれました。後に武士として取り立てられ、最後の将軍、徳川慶喜に仕えます。パリ万博を見学し、欧州から多くを学んで帰国しました。その後、第一国立銀行や現商工会議所や東京証券取引所など数多くの会社や経済団体の設立に関わった人物です。

現在の大手企業の多くが設立の際に渋沢栄一に関わっていると言ってもいいかもしれません。ウィキペディアからですが面白いことが書いてありました。

経営学者のピーター・ドラッカーも栄一の業績について「誰よりも早く1870年代から80年代にかけて、企業と国家の目標、企業のニーズと個人の倫理との関係という本質的な問いを提起した」と高く評価し、「20世紀に日本は経済大国として興隆したが、それは渋沢栄一の思想と業績によるところが大きい」(『マネジメント務め、責任、実践』)と言及している。ドラッカーによれば、「岩崎弥太郎と渋沢栄一の名は、国外では、わずかの日本研究家が知るだけである。しかしながら彼らの偉業は、ロスチャイルド、モルガン、クルップ、ロックフェラーを凌ぐ」(『断絶の時代』)とのことである。

出典:ウィキペディア

ドラマにも描かれていましたが、実業界だけではなく福祉や社会公共事業でも多いに実績を残した渋沢栄一です。もっと日本の誇るべき人物の一人として取り上げられてしかるべきなのではと感じました。

さて、大河ドラマと通訳ガイドの関係です。ガイドは日本史に出てくる人物について、なるべく知りたいと思っています。上野に行けば西郷どんの西郷さん、岩崎邸や六義園に行けば岩崎弥太郎の話は必須です。

そう言った歴史的人物を勉強する時に本は頼りになりますが、ドラマだと楽しんでいるうちに勉強になるので一石二鳥です。上野の西郷さんの銅像を前にして説明するときには「西郷どん」を演じた鈴木亮平さんの顔といっしょにドラマのエピソードが頭に浮かびます。

ドラマですので、史実とは違う脚色があるのは承知ですが、そこは一般的な解釈と照らし合わせてガイドのネタとして仕込んでいきます。今回の渋沢栄一についても事実のチェックを行って、ガイドネタにしていきたいと思っています。

渋沢栄一は2024年に発行される1万円札にお目見えするらしいですね。1万円札のデザイン刷新はなんと40年ぶりだそうですよ。ガイドはもちろん、外国人とお話する機会のある方、新しいお札の写真を見て「これ誰ですか」と聞かれた時に、さくっと語れるとかっこいいですよね。

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