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後味のよくない仕事もあるよなぁ

通訳ガイドのぶんちょうです。

ガイドの仕事は楽しくてしょうがないのだけれど、終わっても達成感イマイチなことも、たまーにですが、あります。

これはガイドによって感想は変わると思いますが、私はブランド物を追いかけるツアーが苦手です。

東京は、消費者の心理に訴えかけて買わせる仕掛けが沢山。アブナイ、アブナイ。わー可愛い!めちゃ素敵!な商品に常に狙われてます。

先日は、世界に名だたるブランドショップをハシゴして、我が日本国の経済に大いに貢献してくれる優良観光客(笑)のお供でした。

いわゆる、お買い物ツアーの時、ガイドは楽できます。だって、ゲストの好きそうなお店にお連れした後、彼らが商品を吟味している間は、大体ぼーっとしていられますから。

ブランドショップの店員さんは大抵、英語もできるし、ガイドの私はひまー。でも、何のために私はここにいるの?と思ってしまいます。

まあ、一日中、買い物ということわけではなく観光案内も入ってはいますが。でも、あまりにも買い物時間が長いと、間に入っている観光や歴史の案内は、メインの番組の間に挟まれたテレビコマーシャルかと思ってしまいます。

日本で楽しくお買い物して、満足して帰国してくだされば、それは喜ばしいことで、私もうれしいのですが、やはり、仕事人としてちょっとモヤモヤ。

「日本は買い物天国だった」が、感想になってしまったら何だか寂しいですよね。日本人の文化、歴史、彼女たちのどこかに残ってくれるといいのだけど。

ちなみに、多くの観光客は、日本人のきめ細やかな他人に対する配慮に感動して帰国してくれています。


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