新しいお札は、いつも外国人から
通訳ガイドのぶんちょうです。
20年ぶりに私たちのお札が装いを新たにして3ヶ月経ちました。
特に新札をゲットしに銀行へ行くようなことはしないし、クレジットカードと交通系ICカードばかり使う生活のため、新札発行から、実際に見るまで、結構タイムラグがあります。
1ヶ月ほど前、通訳案内の仕事中にゲストが買い物をしました。その時に、やたら大きな、見慣れないフォントで書かれた1000という数字のお札がトレーに置かれました。
日本に来た外国人は、時々、別の国のコインやお札を出すことがあるのです。
あ、まただ。どこかの国のお金を間違って出してるわ。思わず「あ、これ違うお金……」とまで声に出してしまってから、あ、そうだと思い出したのです。
我がにっぽん国のお金じゃん!と。
「あ、あの、そうじゃなくて日本では最近……」と、あたふた訂正しつつ、なんだか気恥ずかしい。
その時、お店の人が、新札に気づいて「あら〜新しいお札ねー」と場が盛り上がってくれたので助かりました。
他の店員さんたちも覗きに来たりして、何やら日本人たちが、自分の財布から出した紙幣について、ワイワイやっている状況に、ただポカンとする海外のゲストでした。
さて、お札の衣替えは20年毎ですが、お札の発行が他にもありました。
皆さん、覚えていらっしゃいますか?
って聞いてしまうほど、見かけなくなった2000円札です。
調べてみると2003年に発行停止になっていました。びっくり!
発行は2000年で停止が2003年。ずいぶんと短い期間だったのですね。しかも、そんなに前の発行だったのか。
ちなみに、もちろん今でも使えます!
この2000円札。積極的に使ってくれた人たちがいました。訪日外国人旅行者です。
空港で両替をすると二千円札を渡されていたそうです。日本人に不人気だったので、空港で外国人に?
なんて思ってしまいました。何せ、毎度毎度、皆さま、せっせと日本の国際空港から、街なかへ運んでくれてましたから!
そして、お店で2000円札を差し出す度にお店の人が、「わー!」とか「あー!」とか。時に「ぎゃー!」とか……まではなかったかな。
とにかく、自分の国のお金なのに、この騒ぎは何?と不思議に思ったのでしょうね。外国人はいつもポカーンです。
毎回、私は2000円札が日本であまり流通していないことを説明する必要がありました。
そして、今はそれさえ、なくなりました。
確かに慣れていないせいか、なんとなく使いにくい感じがしました。1000円札と2000円札が混じっていると、数えづらかったのは私だけでしょうか。カウントするリズムが狂うと言うか。
どこへ行っちゃったのでしょうかね。
あの2000円札。