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ガイドがガイドされる 福岡②

通訳ガイドのぶんちょうです。
ガイドの私のプライベート準備丸投げ旅行、第二弾です。

旅の2日目は、福岡の海沿いの街、百道ももち地区にやってきました。ここは有名建築家デザインによる建物が並んでいる地区で、私の好きな建築が見られるだろうということで今回の旅のガイド(兼オット)が計画しました。

街を歩き始めて目にとまったのが、このかわいいフォントの文具店。よーく見ると「ももちや」と書いてあります。お店は開いていませんでしたが、小さなちょこんとしたお店の佇まいに、この丸っこいフォントが似合っていて可愛いです。

フォントのカワイイももちや文具店さん


この地区は新しそうな街で居並ぶ建物が、それぞれとても個性的です。実際「建築家通り」と呼ばれているそうで、実寸、実用版の建築博物館みたいな街。歩いているだけでワクワクします。

黒川紀章 福岡インターナショナルスクール別館
後ろのガラスの円錐形が黒川建築の目印
窓、屋根、建物、階段 全部可愛いな💕
Michael Graves ネクサス百道M棟(マンション)
葉祥栄 
出江寛
美川淳而と鮎川透

歩いていると素敵な建物が次々と目に入ってきます。気になった建物を写真に撮って後で調べると、有名建築家の設計のものがほとんどでした。

一体、ここはどんなとこ?この「シーサイドももち地区」はアジア太平洋博覧会(よかとぴあ)が30年位前に開催された場所でした。


建築家の葉祥栄さんは、鎌倉に美術館がある私の好きな絵本作家の葉祥明さんのご兄弟だと言うことを今回知りました。

こうして何の予備知識もなく出かけるのも発見がたくさんあって面白いものです。

歩道もきれい

住宅地のほうも歩いてみました。広いカーブした道沿いに大きな家が建ち並び、ちょっとアメリカの高級住宅地のような感じです。

住宅地を歩いていくとマイケル・グレイブスのタワーマンション(写真中央)と福岡タワー(写真右)も見えてきました。

住宅街から見る福岡タワーとタワーマンション1996
住宅街

お天気がよかったので福岡タワーに行くことにしました。ツアーガイドの仕事では、東京タワーやスカイツリー都庁の展望室などによくお客様を連れて行きます。旅先で高い所からの景色を眺めるってどんな気持ちか知りたいと、ふと思いました。

旅慣れた先進国の人たちなら、日本にあるものよりずっと高い世界中のタワーやビルの展望台を見てきています。それでも日本のタワーに上る気持ちって何だろう?それは今私が福岡タワーに期待するものといっしょでしょうか。そこからどんな景色が見えるか。歩いていては見えないもの。上から見ることで、俯瞰とまでは行かなくとも、何かが見えてきそうな気がします。


スケルトンの高速エレベーターで一気に上まで上ります。雲ひとつない快晴です。歩いているときから感じていましたが、ここは空が大きい。タワーマンションがかなり建っているけれど、東京のようなごちゃごちゃした感じがない。それがタワーの上からも見てとれました。

外国人観光客は、東京の街を上から見て感嘆します。狭いスペースにぎっしりと家やビルが見渡す限り建ち並び、この下で忙しく生活している日本人に思いを馳せ、これが世界有数の大都市のひとつ東京というところなんだと確認するようです。

展望室からは、広々とした海が間近に見えました。漢委奴国王印、例の金印の発見された志賀島しかのしまも見えました。私の思いは「こんな金印見つけた!」の時代、西暦57年に飛びます。(57で「こんな」金印が贈られた年号の覚え方ですw)同時に日本地図も頭に浮かび、思えば遠くにきたもんだ、です。

福岡タワー
福岡タワーは234メートル
福岡タワーから 金印発見の志賀島は遠く左側に見える

この近くは高層マンションが多く、海辺の埋立地らしいので、すぐ東京になぞらえて土地を考える私は、お台場かな、豊洲かな、なんて考えながら歩いていました。

マンションのデザイン
前面が丸く、背面は直線的

適当に歩いているのに全てこぎれいで個性的な建物ばかり。歩道、住宅、学校、交番までがおしゃれでした。住んでみたくなる街です。

福岡市博物館
学校
空大きいね
これ派出所!
韓国の総領事館
みぞえ画廊さん
何の建物でしょうか
福岡ドームはPayPay Domeでした

今日は福岡の百道地区付近を歩いてみましたが、ここも見応えのある場所でした。建築ファンの外国人観光客を案内してみたい街です。

歩き疲れたので最後はドームの中のカフェで休憩し、昼の部は終了。ガイドさん(オット)慰労のため夜の部へ繰り出します。

福岡1日目の記事はこちらです。


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