見出し画像

【図解】輸入フリータイム・デマレージ・ディテンション計算方法

こんにちは!ラクです。

今回は、フリータイム、デマレージ、
ディテンション
についての説明です👓
(2024年9月5日、加筆+修正!)

文字だけで説明しているサイトが多いので…
図解してみることにしました💡

ここでご説明するのは、あくまで一例です🙆‍♂️

フリータイム、デマレージ、
ディテンションについては…

船社やフォワーダーごとに
独自ルールや料金体系を
設定しています。

実務の際は、
必ず各社設定をご確認ください。

ちなみに、フリータイムやデマレージの
計算をしてくれるツールもご紹介してます!
ご興味がある方は、以下から~✨

デマレージの簡単な説明

まずデマレージから行きましょう🕵️‍♂️

コンテナが輸入港で船から降ろされた後…
長く港に置きっぱなしにしちゃった!

はい、これがデマレージ(笑)

要は、ターミナル内にずっと置いていると、
発生する保管費用のこと
💰

大体は船から降ろして6~7日過ぎると、
デマレージ費用の対象になります🚢
(例:リーファーや危険品など)

逆に言えば、船から降ろしてから
6~7日間は、デマレージ費用の
対象にはなりません。

この期間を「フリータイム」と言います⏰

つまり、コンテナを船から降ろした後、
デマレージ費用がかからない期間
です。

デマレージの図解

ちょっとシミュレーションしてみましょう🙋‍♀️

神戸港でコンテナを降ろしたとします🚢

そして「フリータイム」の
期間が「土・日を除いた6日間」だと
仮定しましょう。

さらにフリータイムの起算日が、
着岸の翌日から」だったとします🏃‍♀️

この場合、港に着岸した日から14日目に
コンテナをヤードから取ると、どうなるか?

図に表すと、以下のようになります。

よって、デマレージが発生するのは、
9日目~14日目までです。

「あれ?デマレージは、土日も発生し続けるの?」

そんな風に思った方もいるかもしれません💦

「フリータイム」であれ、
「デマレージ」であれ…

「起算日」や「土日祝のカウント」は、
実は船社によって異なります。

先ほどの図は、実はONEの起算方法を
参照しています(2024年6月現在)

詳細は以下のとおりです:

https://jp.one-line.com/ja/standard-page/importdetdem

少しイメージしづらくないですか?w
要は、以下のようになるということですね😅

デマレージの計算

この図を見ると…

じゃあ、9日目から14日目まで、デマレージ費用を払うんだね!

…という理解はできると思います📜

間違ってはいないのですが…
毎日同じ料金というわけではないんです。

カンタンに言えば、一定期間置いておくと…
次の一定期間は高くなります😨

例を挙げますね。

これまでの例では
陸揚げから【14日後】にコンテナを
ターミナルから引き取る前提でした。

では、【21日目】に引き取る例を
考えてみましょう📆

ちょっと表が横長になるので
2段に分けます。

まず、船がターミナルに着岸して、
12日経ったところまで見てみましょう。

この場合、
デマレージ発生は9日目からです。
そして、この9日目から12日目までは、
1日あたり7,500円の金額が発生します。

さらにコンテナをヤードに置いておくと…

このように、
13日目以降の金額が変わります。

最初の4日間は1日あたり7,500円
次の5日間は1日あたり18,500円
その後の3日間は1日当たり30,000円
…そして、その後ずっと1日当たり30,000円

ということになります😨

早く引き取るに越したことは無いんです💦

このように、
ある期間は〇〇〇円

でも、
次のある期間は△△△円

…と言う風に、

期間ごとの料金がある仕組みです🛳️

そして、
期間ごとに、料金が変わります。

この期間を「Tier」と言ったりします📊

このTierの考え方はONEだけではなく、
マースクなど他の船社も使っています。
いわゆる「業界用語」ってやつですね。

荷主側としては、サッサとコンテナを
ターミナルから引き取らないと、
デマレージ金額が思ったよりも高額になる
といったことが起こりえます💰

ディテンションの簡単な説明

では、続いてディテンションについて🕵

実入りコンテナを輸入港から引き取ったけど…空になったコンテナを返却するの、遅くなっちゃった…

はい、これがディテンション(笑)

要は、
ターミナルから実入りコンテナを
引き取った後、

空になったコンテナを
ずっと返さないままでいると
「コンテナ返却延滞料」が発生します
🙋‍♀️

大体はコンテナを引き取ってから
6~7日過ぎると、ディテンション費用の
対象になります。

逆に、その6~7日の間であれば、
ディテンション費用の対象になりません。
この期間を「フリータイム」と言います⏰

デマレージのときにも同じ
フリータイムという言葉が出てきましたね。

概念は同じで、費用が発生しない期間です。

ディテンションの図解

またシミュレーションしてみましょう🏃

ターミナルから、実入りコンテナを
引き取ったとします。

「フリータイム(保管料ナシ)」の期間が
4営業日(土日祝はカウントから除外)
と、しましょう📅

そして、フリータイムの起算日が、
搬出の翌日から」だったとします。

搬出から12日目に、空コンテナを
ターミナルに返却するとすると、
以下のようになります🌞

よって、ディテンションが発生するのは、
7日目~12日目までです📆

(なおディテンションには
消費税がかかります!要注意です。
デマレージにはかかりません👌)

デマレージの時と同様、
「起算日」や「土日祝のカウント」等は、
船社によって異なるので、気をつけて!🔦

ディテンションの計算方法

デマレージと同じく、注意すべきは
1日当たりのディテンション費用」です💰

先ほどの例では、陸揚げから【12日後】に
コンテナをヤードに返却する前提でした。
(搬出日翌日からフリータイム起算です)

もう一度、図を載せておきますね。

よって、「6日分のディテンションが発生」
…ということでした。

では次の例では、
陸揚げから【18日後】にコンテナを
ヤードに返却する前提で考えてみます🎉

先ほどのデマレージと同じで、
ディテンション「Tier」が存在します。

つまり、一定期間置いておくと…
次の一定期間は高くなります😨

ちょっと表が長くなって見づらくなるので、
2段に分けますね。

まず、コンテナをヤードから引き取って…
0日目~10日目までは、こんな感じ。

よって、ディテンション発生は7日目から。
そして、この7日目から10日目までは、
1日あたり4,000円の金額が発生します。

でも18日目までコンテナを返却しないと、
以下のようになります。

最初の4日間は1日あたり4,000円
次の5日間は1日あたり6,000円
その後の3日間は1日当たり10,000円…
…そして、その後ずっと1日当たり10,000円

このように、デマレージの時と同様、
Tierに分かれているわけですね📉

なぜディテンションの方が安い?

ここまでの例を見てきて…

初日1日分のデマレージ金額と、
初日1日分のディテンション金額が、
そこそこ違う金額なのが分かります💰

デマレージは、初日1日分は7,500円
ディテンションは、初日1日分は4,000円

さらに日数が経った後だと、
1日分の差はもっと大きくなりますね😲

理由としては単純で…

…であるのに対して、


…ということが言えるからですね。

(ただまぁ…船社にとってみれば、
蔵置コストも別にそんな高くないし、
コンテナレンタル代って言っても、
機会損失費用的なものも含んでるんです💦)

最後に

いかがでしたでしょうか?

少しでもフリータイム・デマレージ・ディテンションについて理解が深められたなら、何よりです😊

ちなみに、今回はONEの以下サイト情報を参照にしました!

輸入フリータイム  | ONEジャパン (one-line.com)

冒頭でも触れましたが、フリータイムや
デマレージが計算できちゃうツール

以下にてご紹介しています🌈

ご興味があったら、ぜひ見てみてください!

もし「コンテナをなかなか輸入港から、Consigneeが引き取ってくれない!」といったトラブルがあれば、以下もぜひご覧ください。
(ただ、ちょっとマニアック?な内容になっているかもしれませんw)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?