筋トレをベースに文トレを組み立てる!
筋トレは最近のブームで情報も多くなり、フィットネスクラブやジムなどの設備も増えたし、器具を揃えれば、あるいは無くても自重で鍛えられるのよね。
一方、文章力のトレーニング、文トレはというと、自分で情報収集したりしても、ベースになる方法というのが確立されてない。
せいぜい、
「毎日更新」
「100記事書けば分かる」
みたいな精神論か、
「伝えたい読者を想定して、その人に向けて書く」
「分かりやすい文章をこころがける」
という、「筋トレする前にウォームアップしましょう」みたいな常識レベルの話を、コツやノウハウとして得々と掲げてたり。
もちろん、文章読本やライティングテクニックの書籍やネットの記事、有料講座などもあり、それぞれで具体的な技術を学べないこともない。
でも、筋トレであれば、
「大胸筋を鍛えるならベンチプレス」
「筋力をつけるなら、高荷重で低回数、筋量を増やすならそれぞれ中程度」
といった、明確な内容まで決まってたり、学べるというところはない(はず)。
先のような筋トレの情報のように、
「素人でもその通りに実践すればそれなりに効果が出る」
という、文トレ情報があって然るべきと思うのです。
筋肉よりも文章のほうがさまざまな要素が組み合わされて成り立っているので、具体的な練習課目を設定したり、数値目標を立てるのは難しい、ゆえに筋トレを引き合いに出して、文トレに情報が少ないと難詰するのは不公平、という見方もある。
が、「文章を書く」というのは、少なくとも現代日本であれば誰でもできる技能で、この点では身ひとつでも始められる筋トレと比べてもいいんじゃないかと。
では、筋トレのように、ほとんどの人が格別の準備も必要とせず、注ぎ込んだ量に応じて成果が出る、という文トレはあり得るのか? という話につながるわけだけれども、それはおいおいと考えよう。