彼女の見ている世界は、私とは違う世界だった
「さっきさ、並んでる時、ミュージアムショップのお姉さんと話してたじゃん、小柄で素敵な女性だったよね」
「私ってさ、見た目の感じのサイズ感、あのお姉さんぐらいの大きさ??」
先日友人と一緒に兵庫陶芸美術館に行った。友人は、背が高くてシュっとしている。宝塚歌劇団の男役っぽい感じ。
そーいえば、私の周りには背の高い友人が多い。
私は小柄なんだけど、背の高い友人と過ごしていると、自分の背は低いという認識が薄れ、彼女たちと同じくらいシュっとしていると勘違いしている。
彼女たちと一緒に写った写真を見ると「あれぇ、私ってこんなに小さかったんだ」「あの子、こんなに背が高かったんだ」と再認識する。
「えー、あのお姉さんのサイズ感なんて覚えてないよ」「そんなこと興味ないし、見てない」「あの場で言ってくれないと比較できないよー」
なんとなんと、彼女は見てないですって⁉
友人とあのお姉さんのサイズ感をしっかりと見ていたのは私だけ⁈
同じ空間、同じ時間を過ごしていても、人によって見ているものは全然違う。身長だけじゃない、きっと色んな場面でこんな事起きているはずだ。
まさにパラレルワールド。
自分自身だってそうだろう。同じ場所で同じ日常を過ごしているつもりでも、その時その時で見ているもの、見えているものは、たぶん全然違う。
だったら、好きなもの、楽しいもの、ワクワクするもの、こんなものが沢山見える毎日を過ごしたい、
って、最近すごく思う。
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