空間コーディネートを考える事は私の脳を刺激する!
私の運営するレンタルスペースのひとつ、ヒーリングサロンの模様替えに12月中旬から取り組んでいる。
今まで使っていたソファーとテーブル、
レンタルスペースを卒業してご自身のサロンをオープンされる常連さんが、あまりにも愛してくれていたので、お譲りすることにした。
「心機一転!新しい風を吹かせよう!」
それからは四六時中、サロンイメージの妄想世界。ソファーとテーブルが運び出される日が昨年の暮れ12月30日、それまでひたすら頭の中でイメージしながら、家具を探しては、CADを使って実際のサイズ感を確かめて・・・
ソファーとテーブルが運び出された後は、イメージに従って購入した家具の組み立て、そしてレイアウト。なんて充実したお正月の日々!
こういう時間は、私にとって本当に楽しい。お客さんの空間を考える訳ではないので、いくら手戻りしても文句を言う人はいないし、好きなだけ考えられる。
ホームセンターに行っては「これ、使えるんじゃない?」と足場用の鋼管を見たり、IKEAに行っては「キッチン用品だけど、こう使えるんじゃない?」とか、アイデアが次々と湧いてきて収拾がつかない状態によく陥る。
以前「一緒にIKEAに行ってほしい」と友人にリクエストされた事がある。
IKEAレストランで部屋の図面を見ながら、友人の思い描く部屋のイメージを聞きながら、彼女が過ごすであろう姿を想像し、
「こういう配置で家具を置いた方が、ほらキッチンでコーヒー入れて、手に持って、テーブルまで運ぶ時、動線がスムーズじゃない?」とか、
「そこを完全に仕切る必要ある?それよりは、奥行きの浅い背の低い飾り棚を置いて、その上に観葉植物を置いたりとかして、何気なく仕切られてる感の方がよくない?」とか、
「そこは仕切った方がいいでしょ。白いカーテンで仕切れば、白い壁と一体感が出るから圧迫感もないよ」とか、
ペラペラしゃべる私に目を丸くしてうなずきながら、「アイデアいっぱいもらってお腹いっぱい(笑)」「どうしてそんな事思いつくの?」「今日は買い物するより話聞くだけでいいわ」と言ってもらった。
お?懐かしいな、この感覚。
仕事をしていた時、こんな瞬間もたまに、あった。
でも、大半の時間は交渉・苦情・文句・催促に追われて、その収拾ばかりしていたから、こんな楽しい瞬間もあったこと、埋もれて思い出せなかった。
寝る時間も食べる時間も忘れて没頭できること何ですか?なんて質問を最近自分に問いかける事があるけど、これ、そうだった。
空間コーディネートを考え出すと、アドレナリン全開になってるやんか!
辛かった、思い出したくなかった、こんな記憶の衣をひとつづつ剥がしていくと、その内側にひっそりと隠れていたダイアモンドを見つけたみたいな気分だった。